プロが教える失敗しない家づくり

家族内での意見を整理できて理想の住まいが明確になると人気のプログラム、「住まいの計画書」とはどういったものなのか。サービスを提供する住まいづくりナビセンターで詳しく話を聞いた。

住まいの計画書づくり

理想の暮らしを見つける「住まいの計画書づくり」

村上春奈氏

―多くの方が利用しているという「住まいの計画
 書づくり」とは、どういったプログラムですか?

 お客様ご自身が、どんな住まいでどんな暮らしをしたいのかというイメージを明確にできるのが「住まいの計画書づくり」です。住まいづくりを始める時、自分自身や家族が新しい住まいに何を期待しているのか、きちんと考えたことがあるでしょうか?
 住まいづくりで失敗しがちなのは家族の中で誰かの意見が最優先されて、家ができてから意見を言う機会がなかった他の家族が後悔すること。これから長い時間を過ごす住まいですから、家族の誰からも後悔や失望が出ないように慎重に話し合わなくてはなりません。
 住まいの計画書づくりではご家族一人ひとりの意見が違っていても構いません。その違いを認識することが重要なのです。
 また、今の住まいで困っていることは何か、くつろぎのひとときはどんな場所でどう過ごしたいのか、新しい住まいでチャレンジしたいことは何かなど、暮らし方と住まいのあり方について住まいのナビゲーターと話していきます。ご家族の意見を聞くことで新しい住まいがどんな役割を持つのか分かり、また自分たち家族がどんな住まいで暮らしたいのか見えてきます。
 住まいづくりの方向性が明確になると、例えば、住宅メーカーや工務店などの依頼先から複数の案が出てきたときに、判断の軸が決まっているので迷うことはありません。その判断の軸を見つけるのが住まいの計画書づくりの役割の一つです。

「住まいの計画書づくり」とは

理想の暮らしを見つける「住まいの計画書づくり」

 住まいの計画書づくりは家族の要望をとりまとめた要望書をつくることでも、間取り図を描いたり見積もりをつくったりするようなものでもなく、家族一人ひとりが新しい住まいに求めるものを掘り起こし、住まいづくりの軸となる方向性を見つけていくプログラムである。全3回で、約5時間をかけて住まいのナビゲーターと話をする中で、家族がどんな住まいでどんな暮らしを望んでいるかに気づき、新しい住まいに求めるイメージを見つけるためのサポートをしてもらえる。

住まいの計画書づくり
1日目

暮らしを振り返る
 まずは現在の暮らしの状況をヒアリング。前もって家族の生活データ、一日の行動データなどを記入したシートを持参して、家族の生活スタイルや特徴を確認。毎日の生活の中で家族が抱いている不満や、今の住まいで起こっている問題、反対に家族が気に入っている生活のポイントを浮き彫りにする。また現在の住まいの間取りを持参してもらい、日常の過ごし方や家事動線などを見ながら、抱えている問題点や不満だけでなく、使いやすいところや気に入っているポイントを見つけていく。必要に応じて、知っておくとよい基本的な内容も学ぶことができる。

こんなことが見える記入例
やじるし
2日目

これからの暮らしに望むことを見つける
 サンプル写真や手持ちの写真などから、家族一人ひとりが好きな空間、嫌いな空間をいくつか選び、それぞれの理由を言葉にしてみる。できあがったものを確認しながら視覚的な好みやこだわりを見ていく。また生活スタイルや暮らしのこだわりについても一人ひとりからヒアリングをすることで、思い描く新しい暮らしと住まいのポイントを見つける。

こんなことが見える記入例
やじるし
3日目

一冊のファイルにまとめてお渡し
 2日間のヒアリング内容をもとに、住まいのナビゲーターがお客様の状況に合わせた住まいづくりに関するアドバイスや気を付けたいポイントを伝える。住まいづくりの段階や今後どのような問題を解決するとよいのかなど、住まいのナビゲーターとのやりとりの中で明らかになったことをまとめたものにコメントやアドバイスを添えて、一冊のファイルにして手渡してくれる。

こんなことが見える記入例
やじるし
その後

住まいづくりに生かす
 全3回を終えて住まいづくりの方向性がはっきりしたら、希望をかなえてくれる依頼先(住宅メーカー、工務店、設計事務所、リフォーム会社など)探しに進む。その際、家族の新しい住まいへの思いや住まいづくりの方向性を見いだした住まいの計画書づくりの経験があれば、依頼先を選ぶときに確認すべきポイントがはっきりしているので希望を伝えやすく、やりとりもスムーズになる。また迷った時に立ち返って住まいの計画書づくりの内容を見直すことも容易で、住まいづくりにおいてブレがなくなる。

「住まいの計画書づくり」とは(要予約)料金「住まいの計画書づくり」を詳しく知る

※価格はすべて2018年10月現在

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