NIKKEI 100年の資産形成

10月4日は証券投資の日 お金の知識アップデート大作戦!〜まだ間に合う! 投資の実践編〜 100年の資産形成 ナビゲーター 武藤十夢さんと、元サッカー日本代表・解説者 槙野智章さんにインタビュー

証券投資の日 スペシャルインタビュー 投資の第一歩 口座開設は今がチャンス!

2024年から開始する新NISA(少額投資非課税制度)に向け、投資に興味を持ち始めている人もいるだろう。資産形成の考え方、投資をする上で大切にしていることについて第一線で活躍してきた2人に思いを語ってもらった。

CASE 02:100年の資産形成 元サッカー日本代表・解説者 槙野智章さん「自分がワクワクできる企業に投資」

QUESTION 01:引退前後でお金や資産形成への考え方に変化は

サッカー選手は個人事業主なのでお金の管理も自分でしなければならないのですが、結婚するまではあまり気にしていませんでした。海外にいた頃は、周りに投資をしている選手も多く、日本人選手とはお金に対する意識が違うなと感じることもありましたね。特に日本の若い選手は、お金について考える機会がないように思います。今は指導者として、サッカーだけでなくお金の知識を伝えることも自分の役割だと思っています。

QUESTION 02:投資を始めたきっかけと始めてみて感想は

現役時代のチームメイトで投資に積極的な人がいたので、興味はありました。ただ、その当時は前向きになれませんでした。しばらくして、別の人からも投資の話を聞く機会があり、いろいろな情報を得るうちにやってみようかなと。投資を始めてからは、どんな企業がこれから成長するのか、世間や経済の流れを気にするようになりました。

インタビュー中の槙野さんの写真
QUESTION 03:投資で意識していることは

今後の成長に期待できたり、面白いモノやサービスを提供していたりと、ワクワクできる企業に投資しています。自分もメンズコスメブランドの経営に携わる者として、経営者の人柄も重視しますね。偏った知識で判断してしまわないため、なるべく多くの人から意見を聞くことも大切です。成功した話だけでなく失敗談も聞くなど、あらゆる情報を得るようにしています。

若い世代でこれから投資を始める人は、専門家が運用を担う投資信託の活用も一考ですね。NISA制度を利用すれば非課税で運用が行えます。まずは口座開設をするのが第一歩ですね。

トピックス
槙野さんのポートフォリオ
円グラフ:米国株式60%、先進国株式30%、新興国株式10%
米国をはじめとする先進国への株式投資をメインとしつつ、今後の成長を期待して新興国へも積極的に投資。
QUESTION 04:注目している投資先は

インドは訪れるたびに活気が増していると感じるので、投資対象としても注目している国です。有名なサッカー選手が相次いで移籍しているサウジアラビアも、石油などのエネルギー分野で成長性が高いと聞いているので気になりますね。次のサッカーワールドカップ(W杯)に向け競技場などを新しくしているカナダや米国などの先進国に加え、これからの成長性が期待できる国々にも注目しています。

インタビュー中の槙野さんの写真

まきの・ともあき◇2006年から広島でプレー。10年ドイツ・1FCケルンへ移籍。12年1月浦和でJリーグに復帰し、22年神戸で現役引退。18年ロシアW杯ベスト16。18年メンズコスメ「HALTEN JAPAN LIMITED」を創業。現在はS級ライセンス取得を目指しながら、指導者・解説者・会社経営者と多岐にわたり活動中。

トピックス年金積立金は4資産へ均等に投資

円グラフ 国内債券:24.47%、外国債券:24.29%、国内株式:25.14%、外国株式:26.10%
2023年6月末時点

投資は高いリターンが望める反面リスクも伴います。リスクを軽減するためには分散投資が効果的とされています。公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では国内外の株式と債券に4分の1ずつ分散投資をして運用しています。

コラム今さら聞けない!? 初心者が知っておきたい投資商品・用語解説

  • 株式

    株式会社が資金を出資してくれた人に対して発行する証券。企業に利益がでたときは保有株式数に応じて配当がもらえることもある。

  • 債券

    国や地方公共団体、企業が資金調達のために発行する証券。利付債は償還日までの期間、一定期日に一定利率の利子が支払われる。

  • 投資信託

    多くの投資家が資金を出し合いプロに運用を任せる投資商品の1つ。投信、ファンドとも呼ばれる。

  • REIT
    (不動産投資信託)

    不動産に投資する投資信託。証券取引所に上場しているREITは上場株式と同様に売買可能。

  • NISA/ニーサ
    (少額投資非課税制度)

    投資信託や株式の運用で得た利益が一定額まで非課税になる制度。2024年以降の新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠が併用できる。

  • iDeCo/イデコ
    (個人型確定拠出年金制度)

    自身で選んだ運用商品で掛け金を運用し、資産を形成する年金制度。原則60歳以降に掛け金と運用益との合計額を給付として受け取る。

  • ETF
    (上場投資信託)

    市場全体の動きを示す指標などに連動する投資信託で、通常の上場株式と同様に市場で売買される。

  • ファンドラップ

    投資家が証券会社などにある程度まとまった資金を預け、資産管理や運用を任せる金融サービス。

武藤さんのコメント「まずはこれだけ覚えておこう!」

監修

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ノースアイランド 専務取締役 CFP®岩永 慶子氏

日本を代表するFP会社。「FPが身近にいる安心」をモットーに、個人や金融機関に様々なFPサービスを提供している。

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