女優・鶴田真由さんが語るものが持つ「力」を感じれば、深く愛せる 女優・鶴田真由さんが語る
ものが持つ「力」を感じれば、
深く愛せる
人やものの時間軸に寄り添い、丁寧に向き合って生きていきたい。
女優・鶴田真由さんが語るものが持つ「力」を感じれば、深く愛せる 女優・鶴田真由さんが語る
ものが持つ「力」を感じれば、
深く愛せる
人やものの時間軸に寄り添い、丁寧に向き合って生きていきたい。
女優・鶴田真由さんが語るものが持つ「力」を感じれば、深く愛せる 女優・鶴田真由さんが語る
ものが持つ「力」を感じれば、
深く愛せる
人やものの時間軸に寄り添い、丁寧に向き合って生きていきたい。

大量生産、大量消費の時代は終焉を迎えつつある。時は令和元年。日本古来の美徳に倣い、よいものを永く使い続ける価値が見直されている。いま、私たちが本当に向き合うべきものの本質とは何なのか。世界各国を旅し、表現者としての道を追求する一人の女優に、話を聞いた。

鶴田真由

鶴田真由Tsuruta Mayu

1970年、神奈川県生まれ。18歳で女優デビューし、以降数々のドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多く、番組出演がきっかけで 2008 年第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)親善大使の委任を受ける。著書に古事記をたどった旅エッセイ「ニッポン西遊記 古事記編」「神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた」(共に幻冬舎)。出演映画「こはく」が7月より全国ロードショー。

女優・鶴田真由さんが語るものが持つ「力」を感じれば、深い愛着がわく

鶴田真由
旅を通じて発見した 真の豊かさ

 たおやかでいて思慮深く、物事の本質を見つめているような黒く澄んだ瞳。映画にドキュメンタリー、執筆活動と表現の幅を広げ続ける女優・鶴田真由さん、その人だ。自他共に認める無類の「旅」好きでも知られる鶴田さんだが、これまで50カ国以上を渡り歩きながらその土地土地の風土や文化、ライフスタイルに触れる中で、大量消費と対極の価値観に感銘を受けたという。「幸福度が高いことで知られるブータンでは、あるものでどれだけ幸せに過ごせるか、という“足るを知る”の精神が根付いていました。遊牧民の方々を訪ねた時も、パオと呼ばれる移動式の住居の中にリビングもキッチンもあって、生きることに必要最低限のものが揃っている。生活空間が最もミニマムにデザインされていました」。ものが少ないことが転じて生まれた風土もある。「キューバでは廃パーツや手製の素材を集めてアメリカ車を組み上げて使っている。それ単体がとてもオリジナリティのある一台になっていたりするんですね。全員がクリエイティブで『どうしたら素敵になるだろう?』と、あるものの中から考えているんです」。不要なものを削ぎ落とした生活。あるいは、限られた環境ゆえにものに宿る新しい価値と愛着。そうした人々の暮らしと生き方にこそ、真の豊かさを感じたという。

鶴田真由
ものが宿す“時間軸”に 自分も寄り添うこと

 女優として20代、30代を駆け抜けた。40代、不惑を迎えさらなる表現者としての旅路を歩み続けてきた鶴田さん。近年は「すべてにおいて、生きることにていねいに向き合いたい」というマインドに行き着いたという。「ちゃんと感じる、って言ったらいいのかな」。思索にふけりながら、鶴田さんは続ける。「人も仕事も、食材も、家具にしても同じで、そのもの自体に流れている時間軸というものがあると思うんです。例えばお米なら、何ヶ月もかかって収穫される。そこには雨の日も風の日もあり、農家の方が一生懸命手をかける。家具なら、どんな木がどこでどう育ち、職人の方がどんな加工を施すのかなど。そこに自分もきちんと寄り添うことが、すべての源」。どんなものも時間軸の中で、本当の価値を理解しようとし本質を捉えること。それが、鶴田さんの「モノへの愛着や向き合い方」なのだ。「そういうものが見えないと大切にしないし、手軽に消費してしまう。逆にそうした部分に向き合うことで愛情が生まれて、ちゃんと愛おしくなると思うんですよね」。

鶴田真由
それ自体に「力」のある ものを選びたい

 その信条は愛用品にも表れている。自宅で使う家具やインテリアは、アンティークの品をアレンジして使っているものが多いそう。「フランスのクリニャンクールで見つけた200年以上前の木製の大きな飾り床を天板にして、テーブル代わりに使っています。それと、トルコの民家で天井の飾りに使われていた星型の木枠。これは壁に飾るインテリアにしています」。ストーリーが刻まれたアンティークにひと工夫加えるのが鶴田さん流だ。もの選びの基準を聞くと「それ自体に“力”があるものを選んでいる気がします」と話す。「それこそ、職人の方が魂を込めて作ったもの。そして長く大切に使われ続けているもの。どんな人たちがどんな風に関わり、そのものに息吹が与えられて、どんな風に生きてきたか。そういうこと一つ一つが“力”になってものに込められる。それを感じ取って使い続けたいですね」。
 幼い頃は父親の影響で北欧家具に囲まれて育ったという。ある日「どうしてこの家具が好きなの?」と父親に聞いたところ「人の体に近いからだよ」という答えが。「小さい頃はわからなかったけど、今はわかる気がするんです。例えば椅子も、自然のかたちに沿ってつくられた曲線は、座る人をふっと包み込んでくれる。だからこそ、どんな家具を選んでどんな風に暮らすかは、そこに生きる家族のあり方を指し示してくれるものなんだと」。

世界的な名作として名を残す 優美な曲木のアームチェア

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世界的な名作として名を残す 優美な曲木のアームチェア

 日本が生んだインダストリアルデザインの雄・剣持勇による、中国明王朝時代の椅子をモダナイズしたアームチェア。1964年にはグッドデザイン賞を受賞した、世界的に愛され続けている名作椅子のひとつ。美しいフォルムを実現するには上質な木材と高度な曲木の技術を要する。曲木の専門工房、秋田木工による仕上げは軽量かつ堅牢で、流れるように優美なアームラインは見る者の目を奪う。

アームチェア 207 BK
630×580×710mm(座面高380)  
¥172,800(税込)

北欧デザインと伝統技術が融合した「サポースチェア」

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北欧デザインと伝統技術が融合した「サポースチェア」

 元々デンマークの木製家具職人に向けてデザインされたサポースチェア。機械化が困難で生産が打ち切られていたが、高い曲木技術を持つ秋田木工によってリ・デザインされた。三次元に曲げられたアーム部は体を優しく受け止め、スウェーデン産の麻テープを用いた座面は通気性もよく、しっかりとした座り心地。デンマーク×日本の国を超えたものづくりが評価され、2015年グッドデザイン賞受賞。

ダイニングチェア「サポースチェア」
560×520×760mm(座面高436.5) 
¥89,800(税込)

回転するリング型の背もたれが目にも美しい「アネロ」

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回転するリング型の背もたれが目にも美しい「アネロ」

 アネロはイタリア語で「輪・リング」の意味。大きな特徴は回転するリング状の背もたれ部分。座面に至るまですべての部材を無垢材から削り出し、接合部の木目を合わせるなど強度と美しさを兼ね備えた仕上げとしている。ウォールナット材のダークオイル塗装は、白太部分に着色を施すことでなめらかで深みのある風合いに。機能としての豊かさとインテリアとしての趣とモダンさが融合している。

椅子(回転)「アネロ」 板座/ダーク WN オイル
550×455×739mm(座面高420) 
¥111,780(税込)

優美な曲線で構成されたダイニングテーブル「アルク」

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優美な曲線で構成されたダイニングテーブル「アルク」

 テーブル天板は、サペリ材特有の規則正しく配列された美しいリボン杢を放射線状に突板で仕上げている。優雅な曲線で構成された脚部は、高級感漂う上品なデザインが特徴。また椅子は3次元加工で背板パネルに曲げ加工を施し体を包み込むような座り心地。いずれも桐箪笥の産地として名高い広島・府中の職人の手により仕上げられたもの。

ダイニングテーブル「アルク」
2100×1050×710mm 
¥598,000(税込)
椅子「アルク」 布シルバーグレー色/サペリ材
538×603×820mm(座面高460) 
¥179,000(税込)

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