Special Report / 指揮者

佐渡裕氏

プロパイロット2.0 日常生活で体験!

スカイラインのプロパイロット2.0に高い関心を持った佐渡裕氏が、改めて日常の生活の中で長期試乗した。プロパイロット2.0によってライフスタイルはどのように変わるのか? 自他共に認める「クルマ好き」でもある佐渡氏の率直な評価は……?

佐渡裕氏

ストレスから解放。
ゴルフ帰りの渋滞も憂鬱じゃない

 スカイラインが届いてすぐ、2日間続けて休みが取れました。これ幸いと友人とのゴルフで片道1時間ちょっとの道のりを往復。翌日には、奈良への日帰り小旅行で往復3時間くらい運転してみました。最初に感じたのは「運転中のストレスの掛かりようがこんなにも少ないのか」という驚きでした。ゴルフのプレーでは、コースを1日回るだけで1万5千歩くらい歩くので、とにかく足が疲れる。今回は自宅のある兵庫からさほど遠くないゴルフ場に行きましたが、東京から御殿場や河口湖に行く時などは渋滞していると片道2時間半掛かることもざらです。

 そういう時一番こたえるのは、アクセル、ブレーキ、アクセル、ブレーキと踏み続ける回数です。普段もACC(アダプティブクルーズコントロール)が付いているクルマに乗っていますが、プロパイロット2.0の性能の高さは別格。加減速もゆっくり過ぎず、速過ぎず、急にブレーキが掛かることもない。本当に居心地のいいスピード感というのかな、先行車に追走していく性能がすごく優れているので、安心していられるし、疲労度や緊張感はこれまでと全く違います。今までゴルフ帰りにはしょっちゅう足がつったり、疲れがたまったりしたんですが、これならそういうことから解放されるなあ、とつくづく思いました。わざわざ渋滞を避けて時間をずらしたり遠回りしたり、時間をロスすることもなくなりそうです。

仲間も驚き。
安心してハンズオフを楽しむ

 試乗した1週間で延べ6人くらい、友人・知人が同乗してくれました。乗る前からみんな興味津々なんですが、最初は「自動運転ってちょっと怖いよね」とほぼ全員が口にするんです。でも、実際に乗ってみると段階を踏んでハンズオフになっていくので、怖くないし、納得できる。運転支援が始まったところで「へーっ!」という声が上がり、その後に「はい、手を離せます!」。追い越しもやってみせるとものすごく驚いていました。僕も改めて感動してしまいましたね。

 さらに、後ろから速いクルマがきていれば追い越し(車線変更)をかけないし、非常に安全で、みんな安心してプロパイロット2.0を楽しんでいました。最初のネガティブなイメージは完全に払しょくされて、「えーっ!こんな時代になったんだ!」と口々に言っていましたね。

簡単だが奥の深い操作性

簡単だが奥の深い操作性

 プロパイロット2.0を日常生活で使ってみて、今までいかにハンドル操作に気を使っていたかに気づかされました。ハンズオフは本当にものすごく楽。スイッチは指1本でほとんどのセットができるし、実際に乗ってみたら「こんなにも簡単なんだ!」と実感しました。距離感の取り方が素晴らしいし、反応の仕方がすごくいいので、安心して乗っていられます。走行中にハンズオフが解除されて自分でハンドル操作をする時も、すごくいいタイミングで解除を知らせてくれる。これってすごく大事だと思うんですよ。

 ヘッドアップディスプレイがあってフロントガラスにスピードメーターや様々な表示が写るんですが、その表示も具体的で非常にわかりやすい。よそ見をして視線が外れるとすぐ「前を向いてください」と警告が出るので、リラックスし過ぎることもなく安心です。一方で、機械に操作されているという感じもない。それがとても心地よく、派手な技術をただ搭載して見せびらかしているのではなくて、本当に「技術の日産」なんだなと実感しました。すっごく便利でしたね。本当に驚きました。

仕事帰りに「自分を取り戻す時間」

 僕は、家に帰ってから仕事をしたり、休日に家で譜面を見たりすることもよくあるので、オンとオフが曖昧なんです。でも、一旦仕事を離れれば精神的にはすぐオフになれる。特に運転は大好きなので、僕にとっては気持ちを切り替えるための大事なきっかけ。仕事で相当カッカとしていても、クルマに乗ればすぐに気持ちを切り替えられるんです。

 例えば、夕方にリハーサルや打ち合わせが終わると、ちょうど阪神タイガースの試合時間なので、クルマの中で熱狂することも。これが結構大事なんですよね。自分の部屋にいるような、自分を取り戻せる時間として、僕にとって運転は1日の中での大事なオフなんです。しかもプロパイロット2.0があることで、本当にストレスなく、音楽にせよ、ラジオにせよ、クルマの中で自分の好きなものに囲まれて、これほどリラックスした時間が過ごせたことは驚きでした。

簡単だが奥の深い操作性

瞬時に切り替わる、
クルマ好きを魅了する走行性能

 スカイラインらしい走行性能も良かったですね。スポーツモードにして踏み込むと、6000回転くらいまで非常に短時間で噴き上がり、エキゾースト音も含めなかなかの迫力。深いエンジン音もすごく気に入りました。

 誰かを乗せている時は、余裕のあるクルマで軽くアクセルを踏み、周りのクルマにプレッシャーを掛けることなく、快適に流れに乗って走りたいというのが、僕の運転の基本姿勢です。一方、クルマを操作することが好きなので、自分一人の時は、高速の合流時や前が空いた時の加速は思い切り楽しみたい。そういった点で、今回「おーっ!」と思えたというか、体の中が熱くなるというか、クルマ好きの心が揺さぶられる感覚がありました。
 また、人を乗せている時と一人で運転を楽しみたい時に、それぞれに最適で最高なドライビングをスイッチ一つで瞬時に手に入れることができる。そのことにも魅了されました。

「走りのスカイライン」が、
新たに手にした「心地よさ」

 僕自身、10代、20代の頃、スカイラインをずっと憧れのクルマとして見ていました。60年以上もブランドが途絶えることなく続いてきたことは素晴らしいし、作り手も乗り手もこだわり続けたくなるようなクルマなんだと思っています。クルマを運転する人の気持ちを高ぶらせてくれる「走り」があり、日産が自動運転に向けて様々な技術を築いてきた歴史があって、こうして一つの形として完成させた。プロパイロット2.0によって「走りのスカイライン」が「心地いいスカイライン」というもう一つの名前も持ったのだと思いました。

 言い方は悪いかもしれませんが、運転することだけにこだわったクルマだと、後ろや隣の人は疎外感を感じるんです。一人の時はクルマを操る楽しさを存分に味わえて、誰かと一緒の時はそのシチュエーションにあった空間に変わってくれる。クルマの楽しさがわかる大人を全方位で満足させてくれる。スカイラインにはそんなクルマであってほしい。これからのクルマはどういうエネルギーで走るのか、クルマを取り巻く環境も変わっていくと思いますが、僕らは子供の頃にコマーシャルを見て、スカイラインに憧れた世代。スカイラインのコンセプトが脈々と受け継がれ、新たな技術が投入されて、時代時代の流行になっていくような、常に憧れのクルマであり続けてほしいですね。

音のプロが聴いた
BOSE Performance Series
サウンドシステム

 オーディオも気に入りました。バランスを変えるなど自分の好みの音にして聴いてみたんですが、様々なレンジの音が非常にクリアに聴こえました。音源の奥行きをすごく感じるんです。録音によってマイクがすごく近いところにあるとか、録っているスタジオやホールの広さまでわかる音源があるんですが、それを再現できるオーディオはなかなかない。そこが一つの評価ポイントなんですが、そうした空間まで感じられる音響システムで、ちょっと大きめな音で自分の好きなアルバムをじっくり楽しめました。

 また、オーディオだけでなく、外の音や、エンジン音などの遮音環境もとても優れている。ハイブリッドということもあるのでしょうが、とても静かなクルマだと感じました。今回は音響よりもプロパイロット2.0への興味が上回っていたので、そこまで音楽に集中する時間はありませんでしたが、ハンズオフとそうではない時では音楽への没入感に違いが出るのでは、といった興味も湧いてきました。

BOSE Performance Series

・16スピーカー、SurroundStageテクノロジー(※1)、AUDIOPILOT(※2)、Centerpoint2バーチャル・サラウンド機能、アドバンスト・ステージング・テクノロジー搭載

  • ※1 すべての席でまるで演奏の中心にいるかのような臨場感を体感できる360度の音場を再現
  • ※2 走行状況によるノイズの変化に対応して再生音を補正し、常に最良の音質を提供する

※記事は2020年10月30日のものです。
ボディーカラー変更等最新の車両情報はこちら

佐渡裕氏

プロフィル佐渡裕氏(さど・ゆたか)

1961年京都府生まれ。大学卒業後、故レナード・バーンスタイン氏、小澤征爾氏らに師事。89年ブザンソン指揮者コンクール優勝。95年第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など欧州の一流オーケストラに毎年多数客演、オペラ公演でも多くの実績を重ねる。2015年9月からオーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者を務める。

▼プロパイロット 2.0の詳細はこちら

http://www2.nissan.co.jp/SP/
SKYLINE/PROPILOT2/

あわせて読む

スカイライン