野球解説者 前侍ジャパン代表監督

小久保裕紀氏

目標設定と技術で勝つ

プロ野球界を代表する長距離バッター小久保裕紀氏は、ホークス、ジャイアンツで活躍し通算418本塁打を記録。引退の翌年には、侍ジャパン代表監督に抜擢(ばってき)された。打法、走塁、チーム作りを追求し続けた、小久保氏の勝利への方程式とは。

小久保裕紀氏

選手と近い姿勢で、勝つための
〝侍〟作り

 監督経験のない僕が、当時、侍ジャパン代表監督に選ばれた理由は、選手との距離が近いことだと理解しました。そこで、選手とのコミュニケーションを重視したチーム作りを心掛け、自分がやれないことは人にも求めませんでした。一方で、「勝つためにすべきこと」から外れる行動を選手がした時には、厳しく接した。人に何か言うことは「こう言ったら、どう思われるだろうか」とエネルギーを使いますが、チームの目的はやはり勝つこと。勝つための集団でなければならない。走らない、準備を怠る、そういうことをしっかり叱れる先輩であり、監督でありたいと思っていました。

 〝侍〟は短期間で知らない選手たちをまとめていくプロジェクトなので、最初のチーム召集では、小久保裕紀をよく知っている選手を多く入れることで説明する時間を省けるようにしました。自分の進めたいチーム像をスピーディーに浸透させるためには、有効な手法でしたが、3年もたつ頃にはその数を減らし、キャプテン制もやめました。キャプテンはリードする人間が必要だから置くのであって、全員が同じ方向を向けるようになれば必要ないですからね。

 今後は、NPB(日本野球機構)のチームで活動することにも関心があります。〝侍〟の監督はできあがったトップ選手を組み合わせてチーム作りをしますが、NPBの監督は2軍、3軍も含めて選手を育成していくことも重要な仕事。今は、そうした新たな挑戦への準備期間だと考えています。

本塁打を量産したロスのない打法

 現役時代は、長距離バッターとして、飛距離を伸ばす挑戦を続けていましたが、周囲からは「体の大きな外国人と比較しても良く飛ぶね」と言われていました。体の大きなバッターは腕力に頼って大振りスタイルの選手も多いのですが、僕が常に意識していたのは筋力を無駄にせず、最大限にパワーを発揮するロスのない打ち方です。

 僕のバッティングは「V字打法」と呼ばれる打法。猫背ぎみに体を丸めるようなイメージで力をため、バットの1点でボールを捉え、ためた力を高いフォロースルーで跳ね上げることで、ボールを高く遠くに飛ばすことができるタイプのバッターでした。例えば、タンスなど重い物を押そうとする時は、腕を伸ばしたままではなく、体に近いところから力をためてグッと押すはず。そういうイメージをバッティングにも取り入れたんです。結果、生涯打率は2割7分ほどでしたが、ホームランは400本以上打つことができました。

緻密な走りで一つ先の塁を奪う

 もう一つ、チームの強さに直接つながる技術として、現役でも侍ジャパン代表監督でも、僕が強く意識していたのが走塁です。打つ、投げる、守ることと同様かそれ以上に「一つ先の塁を奪える」走塁は重要度が高い。

 ベースの内側の角を左足で蹴るように使いながら体を切り返す。コーナリングでは体を内側に倒しがちですが、逆に外にひねってやると体は回りやすくなります。また、なるべく小さい弧で回れば距離は短くなるけれど、小さく回り過ぎてスピードが落ちてもいけない。もちろん、ベースを踏むのに歩幅を合わせていたのでは、話にならないし、スピードを維持しながら小さく回る技術は、足が速いこととイコールではない。反復練習で体に覚えさせて「ベースがそこにあったのね」というくらい、無意識に回れることが大切です。

 そうした地道な練習を続けていくためには、自分に合った最終目標を設定することです。そして、目標をクリアするための技術を研ぎ澄ませていくことが勝利と成長につながるのだと思います。

「ロスをなくせば
圧倒的なパワーが生まれる」
(小久保裕紀氏)

スカイライン

走りへの情熱を宿し続けるものたちへ。
誕生から60年を超えるスカイラインの進化の歩みは、最先端技術への挑戦の歴史でもあった。今回は、スカイライン史上最高の加速レスポンスをうたうターボモデルの走りを小久保氏が体験した。

ロスをなくせば圧倒的なパワーが生まれる

「こんなストレスなく
走れるんや!」

 これまで加速を優先して馬力のあるクルマやターボ車にずっと乗ってきたんですが、ターボラグは仕方ないものだと思っていました。ところが、スカイラインはそれが全く感じられなくて、〝こんなストレスなく走れるんや! いい加速するなー〟というのが率直な感想。排気量やボディサイズからは想像できないパワーもいいですね。

小型タービンで実現した
ハイパワー

 ターボ車では、エンジンが回りだした後に、タービンが回転を始めるため、「ターボラグ」と呼ばれる二段階に分かれた加速を体感することになる。ハイパワーを求めれば、一般的には大型タービンを搭載し、ターボラグもより大きく感じることになる。新型スカイラインは日産国内初導入となる小径タービンを採用し、高速かつ最適な回転制御を行うことで、パワーと加速レスポンスの両立を実現した。アクセルを踏んだ瞬間から日産が得意としてきたターボ制御技術の見せ場がやってくる。

「外に振られず、
スーッと曲がる」

 ほんとコーナリングが全然違うわ。高速のカーブでも曲げ足す必要がない。コーナリングもすごくよくて、ほとんど切ってないのに曲がっていくイメージ。普通はこれくらいのスピードで入っていくと若干外に振られるので、もっとハンドルを切らなきゃいけないんですけど、スーッと曲がっていく。こういうのって説明を受けるより、実際運転してみないとわからないとこですよね。

プロのように一発で決まる
コーナリング

 ステアリングの動きをシャフトを介さず、電気信号でタイヤに伝えることで、応答遅れのない、正確なハンドリングを実現したのがスカイラインの「ダイレクトアダプティブステアリング」(DAS)。コーナーで車体が外に流れることなく、狙った通りのラインを走り抜ける気持ち良さを楽しめる、唯一無二の技術だ。

※記事は2019年12月6日のものです。
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小久保裕紀氏

プロフィル小久保裕紀氏(こくぼ・ひろき)

1971年和歌山県生まれ。和歌山県立星林高等学校、青山学院大学卒業。92年バルセロナ五輪代表に大学生で唯一選出。93年ドラフト2位で福岡ダイエーホークス入団(94~2003年)、その後、読売ジャイアンツ(04~06年)、福岡ソフトバンクホークス(07~12年)で活躍し、主将を務める。ポジションは一塁手、三塁手、二塁手。プロ通算成績は安打2041、本塁打413、打点1304、打率2割7分3厘、本塁打王1回、打点王1回。13年から17年まで侍ジャパン代表監督を務める。現在はNHK野球解説などを中心に活動。

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