須賀慎
東京電子専門学校情報ビジネス科卒業。19歳でサラリーマンとして社会人のキャリアをスタートし、23歳でシステム開発会社に転職。25歳で同社監査役となり、27歳で取締役に昇進。その後、エンジニアとしての実力を買われて大手システム会社に移籍し、部長職をまかされた。30歳で独立し3年間フリーランスとして活動後、2015年に株式会社ルピナスファクトリーを設立し代表取締役に就任。
http://lupinusfactory.com/

INTERVIEW

ルピナスファクトリーは、ITコンサルティングやアプリケーション開発、インフラ基盤構築などを行う会社です。IT技術や、業務のAI化が様々な企業に取り入れられていくにつれ、SEという仕事の需要は高まる一方です。技術が進化するスピードは速く、常に新しい情報をベースとしたクオリティーの高いスキルを求められる厳しい職業です。スマホやパソコンが流通することで業界自体に興味を持つ若者が増えていることは業界として恵まれている点であり、そうした若者を育てることに使命感を持っています。若者が学ぶことを楽しみつつ、成長できる場所を提供していきたいと思っています。

マネジメントと技術の両軸でキャリアを積む

須賀慎

小学生時代から数字が大好きで、高校卒業後は情報ビジネスの専門学校に通い、プログラミングを学びました。就職活動の際、恩師よりIT企業を紹介していただいたのが、IT業界を歩むことになったきっかけでした。インターンシップという形で働きはじめ、数年間で技術の基礎を学びました。その後、独立という形で退職する先輩方に声をかけられ、私も退職を決意しました。非常にスキルの高い先輩方ばかりでしたので、技術者として勉強になることが多く、自分もそこで学びながらキャリアを積みたいという気持ちが強くありました。しかしここで私は人生の転機を迎えることになります。ある時、私と同い年の人材が中途採用で入ってきました。IT業界の経験は3年目。私は当時9年目でしたので、キャリアにおいても先輩だったわけですが、彼の技術力は格段に私よりも上だったのです。まったく歯が立たないという印象で、自分にとって衝撃以外の何ものでもありませんでした。この経験は「自分の得意なものは何なのだろうか」と見つめ直すきっかけになりました。明らかだったことは、これまで共に働いてきた方々を思い返すと、技術が長けている人は職人気質が高い傾向にあり、管理やマネジメントが苦手な人が多いということでした。私自身はそこに向いている素質があり、社会人になってから後輩や部下の教育を任される機会が多かった経験を思い出し、これこそ自分が伸ばしていくべきキャリアだと確信しました。結局、その会社も閉じることになり、大手企業にSEとして転職をし、そこではSE業務を行い、人材採用と教育も担当させていただくことになりました。社員は30名規模で、中途採用しか行なっていなかった企業に新卒採用を導入し、新卒社員の採用から教育までのスキームを確立しました。年々採用を増やしていき、最終的には100人を超える従業員数にまで拡大することに成功。この経験は「人を育てる」という仕事において、私に自信を持たせてくれました。SE技術者として長年、多くのお客様の悩みを解決し、管理者としても経験が積み重なったとき、自分で会社を作ってみたいという夢を抱くようになりました。

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オールマイティなスキルを持つIT人材を育てる

「3年以内の成功がなければ諦める」という条件を妻と約束し、起業に踏みきった私は、今一度、技術者のスキルが個人事業主として通用するのかを試そうと、まずは一人で仕事にとりかかりました。一人で起業をすることに不安もありましたが、想像以上に周囲の協力を得ることもでき、順調に案件を増やし、3年後には法人化することができました。お客様と向き合う上で大切にしていることは、常にオーダーされていることに付加価値をつけて提供することです。オーダーされているシステムの設計を詳しく見直し、利便性や、使い手の年齢に合わせた使い心地、メンテナンス性なども含めてプロの視点で提案をしながら、新しいものを作るようにしています。そうした丁寧な提案に評価をいただき、案件が増える中で人手が必要となり、新卒社員を採用。得意とする人材教育も始めました。小さな会社ではありますが、ここだからこそ味わえる貴重な経験がいくつもあると思っているので、後世にしっかりと伝えていきたいと考えています。弊社で働くメリットの1つは、1年目から3〜4年目に相当するような業務内容に取り組むことができることです。難しいと感じることももちろんあると思いますが、サポートも丁寧に行いますし、レベルを上げてチャレンジすることは必ず能力を引き延ばしてくれます。もう一つ特徴的なのは、案件を立案から実用化までトータルで携わることができる点です。多くの会社では、実用化までの段階をいくつかのフェーズに分け、部分的なフェーズだけを請け負うことが多いのですが、弊社ではトータルで請け負うようにしていますので、オールマイティな知識と経験が身につきます。これは、将来どんな企業に属したとしても生かされるスキルになるはずです。私は、従業員にこの会社にずっといて欲しいとは思っていません。優秀な人材を独立させ、世に送り出していくことが自分のミッションだと考えているからです。事業としては、現在は営業支援システムなど、企業内のシステムを依頼されて作る業務を中心に行なっていますが、今後は自社サービスの展開も考えています。企業のニーズを引き出し、コラボレーションしながらオリジナルのサービスを作りあげていく予定です。ITの力と、それを操る優秀な人材の知恵と経験で世の中をもっと便利に楽しくしていけたらと思っています。

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