嶋敬介
関西学院大学大学院修了。税理士として活躍する一方、早くから「個」のプランニングに着目し、「独立系FP会社」を20代で設立。一般個人が生涯設計や税金対策などを気軽に相談できるスペース「マネーカフェ」を東京、大阪、アメリカを中心に展開。講演、出版、ライフプランソフトの開発から、日本で初めてのFP講座の大学本講座(同志社大学)への導入、育英会の理事を勤めるなど、次世代の育成にも注力している。NPO法人日本FP協会理事。同志社大学非常勤講師。
https://www.knowsi-land.co.jp/

INTERVIEW

ファイナンシャルプランナー(FP)は、トータルなライフプランの作成にあたり、次の世代の教育や医療、病気から、年金のことまで、多面的な情報を提供することでお客様の人生に寄り添うことができる職業です。その可能性に引かれ、20代の頃に独立系FP会社として創業しました。しかし当時の日本国内では、FPという言葉自体がなじみのない時代。そんな中でも根拠のない自信を持ち続け、周囲からどんな言葉を浴びせられても先行投資を続けることで、「人から感謝されるビジネス」へと発展を遂げました。今後もその信念を失うことなく、まい進し続けていきたいと考えています。

好奇心の始まりは、根拠のない自信へ

嶋敬介

当社はファイナンシャルプランニングを専業としている会社ですが、FP事業を行っていく上で大切なことは、第一にお客様と円滑なリレーションを図ることです。例えばキャッシュフローを作成する際にしても、詳細なヒアリングがなければプランニングはできませんし、十分なコミュニケーションが取れなければお客様のニーズや情報を得ることはできません。そのため当社では自社開発のシステムを活用することで、より気軽により高い精度で、FP業務を展開することが可能となっています。

私は新しいものに挑戦することが大好きで、大学を卒業する頃から興味を持っていた税務の仕事を学ぶため、税理士事務所へ入所しました。当時はパソコンさえも未だ存在していませんでしたし、一般的な税理士事務所ではアナログな会計処理が主流の時代。「コンピュータを活用していくことで、もっと面白い試みができるはずだ」と確信したのもこの時です。
その後、大きな興味を持ってコンピュータ会社へ入社。プログラミングの基礎やコンピュータの仕組みを一から学んでいきました。その時の経験が現在のシステム開発にも生かされています。
そんな矢先、日経新聞の一面に「ファイナンシャルプランナー」という、まだ耳慣れない文字を目にしました。好奇心旺盛だった私はすぐに新聞社に問い合わせ、ある出版社がFPのアメリカ視察に行く企画を立ち上げていたことを知ったのです。私はすぐに渡米し、そこで大きな驚きと発見に出合ったのです。

アメリカで目にしたのは既にFPやコンサルティングが一般生活者の日常になじみ、喜んで利用されている方々の姿でした。「これは必ず日本でもブレークするだろう」と予感しました。
日本に戻りまず着手したのは、ファイナンシャルプランナーの育成のためテキストを作成し、講座を開いて教育を開始することでした。賛同した仲間が集まり、その後修了者の受け皿としてFP協会の設立に参画。協会の理事としてFPの普及に努め、発信を続けています。

  • 嶋敬介
  • 嶋敬介

FP会社が独自に開発する、画期的システム

現在はFP協会に所属するファイナンシャルプランナーも20万人を超えています。FPをビジネスとして確立していこうと、株式会社ノースアイランドを設立した時から、FPが個々で活動するのではなく、一つの企業体として活躍できる場を設けました。創業当初からお客様の感触は良く、「FPに出会えて良かった」という満足の声も多く寄せていただいています。

また企業で働く従業員の多くは、意外と自社の福利厚生や制度について知らない方が多いのが現状です。そんな中、企業と提携させていただくことで、いつでも気軽に必要な福利厚生などの仕組みやキャッシュフローの試算ができるシステムの導入や、プランニングの重要性を広めていくことを可能としました。こうして開発したことが今では大きな転機となっています。例えば金融機関では実践的なロールプレイング研修なども行ってきましたが、個人のお客様に向けたコンサルティングでは、どうしても説明が不十分な状況も見受けられました。
そこでiPadなどのタブレット端末を使い、見やすくて使い勝手のよい自社システムを開発。人とサービスを一体化することで、これまで説明が行き届いていなかったシナリオを実にわかりやすく“見える化”することを可能にしました。こうしたビジネスモデルは、FP会社が独自に開発しているシステムだからこそできた強みと言えるでしょう。

また今ではお客様だけでなく、金融機関で実際に当社のシステムを扱う担当者のモチベーションを上げる一助にもなり、様々な相乗効果が生まれています。
今後も我々の事業を通じてFPという職業の優位性を高めながら、業界全体の底上げを図っていくことでさらなる社会貢献をしていきたいと思っています。FPというものを知っているかどうかだけで、大きくライフプランも変化していくものだと考えるからです。
過去は変えられませんが、FPは未来を一緒に描き、一緒に開拓していくことができる存在です。そのためのビジネスモデルを確立し、より多くの方々にその魅力を体現してもらいたいと思っています。
お金は人生の全てではありませんが、人生の選択肢を広げる大切な要素でもあります。その選択肢をさらに広げていくためにも、FPは必要不可欠な存在だと確信しています。

ページの先頭へ