岡本一彦
1984年5月、清水建設株式会社入社。91年10月、株式会社岡本組入社。取締役 兼 現場主任技術者。2003年4月株式会社岡本組代表取締役就任。11年12月岡本土石工業株式会社代表取締役に就任。12年1月、鷲熊砂利生産販売協同組合 理事長就任。18年1月、三重県砂利協同組合連合会 会長就任。19年6月、一般社団法人 日本砂利協会 副会長就任。
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INTERVIEW

岡本組は、三重県を中心に総合建設業として7つの法人を持つグループ会社の中枢にあたります。建築やアスファルト舗装事業、コンクリートの骨材事業やバイオマス事業など土木関係を中心としながら、自動車学校やセレモニーホールといった、地域に密着した事業を行う法人もあります。共通する理念は、地域に暮らす人々の生活を便利にし、社会に貢献すること。自然あふれる郷土に寄り添い、地域の方々から頼りにされる存在であり続けたいと願っています。

社内インフラを刷新し、業務効率を追求する

岡本一彦

初代にあたる祖父は、土木建設業、林業、農業の3つを創業させました。父の代になり、兄弟で事業を分け、私の父が建設業を継いだことが今の弊社の事業につながっています。父から直接、会社を継いでほしいと言われたことはありませんでしたが、やはり周りからの期待もあり、どこか敷かれたレールを歩んでいたような学生時代でした。両親の意向に子供が合わせて道を選択していくことが色濃かった時代という背景もあったかもしれません。大学卒業後は、大手ゼネコンに就職し、10年間にわたり業界の基礎を学びました。10年を機に家業に戻ることを決意し、入社後は現場監督からスタートし、社長の息子だからといって何か肩書きがあったわけではなく、一からのスタートでしたが、それでも周りからは次期社長という見られ方をしておりましたので、自分の中でも、この会社の経営者になるという目線で仕事に向き合っておりました。普通であればまだ口を出す立場ではないながらも、入社当時から経営面に発言をすることで会社をより早く良くしていきたいという気持ちが強かったのを覚えています。大手企業から移ってきて驚いたことは、社内インフラの整備不足と、それによる技術員のスキルレベルの低さでした。時代で言えば、私も大学の卒業論文は手で書いていましたが、働き始めた頃にはワープロやパソコンといった機器がオフィスに導入されていったような変革の頃でした。当然機器が高価なものであったこともあり、当社では限られた台数を回して使っていました。そのため、本来1時間で終わるような給与計算も3日かけて行っているといった状況。それが当たり前になっている社内からは、こんなに高価な機械を買ってどれだけの利益が見込めるのかと反対する意見も多くありましたが、時間が短縮されることにより業務効率が上がるということを説明し続け、一つひとつ最新機器の導入を進めていきました。最初は半信半疑であっても、実際に使い始めてみると、その効果を実感し納得感を得てくれていたことは一目瞭然でした。今では、スマートフォン、タブレット、そしてドローンなども積極的に業務に活用しており、社員の働きやすさを日々追求しています。新しいものを取り入れる際に、スピードある判断を行うことで、社員が動きやすくなっていく姿を目にすることは、経営者としてのやりがいにつながっています。

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多方面事業で、若い世代とともに地域を支える

岡本組は、グループ全体として多種多様な業種にチャレンジをし続けています。中枢である岡本組は建築やアスファルト事業。岡本土石工業は骨材生産事業。骨材というのは、コンクリートに使われる石や砂のことで、地元企業を中心に提供をさせていただいております。そして、生コンクリートを提供する大河内。産業廃棄物となる木材をチップに加工しバイオマスとして活用するM.D.Oといった土木にひもづく新規事業会社。さらに、地域からの要望を吸い上げ、自動車学校とセレモニーホールという土木からは少し離れた分野にも事業を展開しています。私は、幼い頃からとにかく新しいものが大好きでした。自分が知らないもの、面白いと思うものへの探究心が非常に強く、気になる家電を勝手に解体して親から怒られるような子供でした。そういった、新しいものにチャレンジし続けていたい性分が、この多方面への事業展開の根幹にあるように思います。どの事業を始めるのにも、最初は反対の声はつきものでした。産業廃棄物を扱う事業にしろ、社長自ら得度(出家して僧侶になること)した後に立ち上げたセレモニーホールにしろ「弊社が事業を展開するべき業界なのか」という意見が立ちはだかりました。社内に新しいインフラを導入した時と同様に、とにかくその意図、理念を説明し続け、なんとか社員に協力をしてもらいながら続けてきたことで、気がつけば事業として大きく成長を遂げてきています。地域の方から「助かった、ありがたい」といったうれしい言葉をいただくことも多くあります。社会に貢献するという観点では、地域に事業として役立つことのほかに、若者を幸せにしたいという意識も持っています。時代は日々変化し、若者たちが興味を持つ分野も幅広くなっています。土建業に携わる若者たちがよりやりがいや、幸せを感じ、楽しく働いてくれる環境作りを目指したいのです。弊社では、グループ内での会社をまたいだ異動も可能にしていますので、携われる業界の幅も広がっています。未来ある若い世代が、弊社のグループの中で、やりがいを持って仕事を楽しみ、その努力が実って地域の人々の生活や環境を豊かにする社会貢献をし続けていくことが私たちの使命だと感じています。そのためには、これからも固定観念にとらわれず、新しい分野にチャレンジし続けていく経営者でありたいと思っています。

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