河野光輝
1990年三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社、自治省(現総務省)外郭団体出向を経て、資本市場部など主に証券部門に従事。その後、アーンストアンドヤング・グローバル・フィナンシャル・サービス(現EYTAS)、BNPパリバ証券にてルネッサンスキャピタル、レゾンキャピタルパートナーズなど投資ファンドの設立に参画。投資先上場企業の代表取締役も歴任。その後、S.O.W.フィナンシャルイノベーション代表取締役、S.O.W.ホールディングス代表取締役など務めるも、令和元年SOWグループ各社の取締役および代表取締役任期満了で退任。S.O.W.フィナンシャルイノベーションをMBOし、Shine Artist Investment に社名変更。代表取締役就任し、現在に至る。
https://www.shine-artist.com/

INTERVIEW

Shine Artist Investmentは、ファンド関連事業を中心とした多種多様な金融・不動産ビジネスに加えて、常に新しいサービスを構築しようと取り組み続けている会社です。様々な業界のAI技術の参入が進む中、金融・不動産に関わる業界も新しい方向性を求められています。ビジネスとして成功することはもちろん、社会の役に立つサービスを生み出し続けたいと思っています。

長年の業界経験を生かし、新たな挑戦へ

河野光輝

私が就職活動をしていた頃は、まさにバブル最盛期でした。現代とは仕事の探し方も異なり、大学の先輩たちが「うちの会社に来ないか」と誘ってくれる数がとても多かったのです。正直に言うと、自分では決められず、あみだくじで選んだのが銀行です。銀行には10年勤めました。支店勤務にとどまらず、霞が関の役所の外郭団体に出向したり、本部の証券部門に入ったりと、特殊な仕事をする銀行員生活を送っていました。バブルの時代ですから、今では考えられないような取り引きも多くあり「こんな金額を回収できるのだろうか」と疑心暗鬼になることもありました。まだ若い自分の純粋な疑問として、上司に「ほんとうに大丈夫なのか」と確認したほどでした。案の定バブルがはじけた後は非常に大変でしたが、その時の自分の感覚が合っていたのだという確信と、激動の時期を過ごした経験は、今の自分の力にもなっているように感じています。

銀行を退職した後は、コンサルティング会社、証券会社へと転職し、ファンド会社を設立しました。その時は非上場の会社の株や債券を購入し経営に参加していく事業を行っており、主に再生を必要とする企業の財務面とビジネス面を整えていく仕事をしていました。ある老舗アパレル企業の再生においては、私自身が代表となって立て直していくという珍しいケースを経験することに。非常にハードルの高い立て直しだったため、最終的には法的整理をせざるを得ないという辛い決断をしなければならなかったことも、今の私に生かされた経験であったと感じています。

こうして、幅広く金融に携わる経験を積み重ねてきたのち、最後に役員をつとめたグループ会社から独立する形で創られたのがShine Artist Investmentです。金融関係の会社を立ち上げていくということはリスクも伴うものですが、私が立ち上げに携わることが多いのは、私自身が新規立ち上げが好きだということが一番の理由だと思っています。銀行員時代から、立ち上げの業務に携わることが多かったこともあり、新しいことにチャレンジする時はいつも、不安よりも期待の方が大きいです。世の中の変化のスピードもますます速くなっているので、時流をもっと敏感に感じていかなければなりません。私も年齢を重ねてきましたので、斬新なアイデアを持った若者や、勢いのある様々な企業とタッグを組み、新しいサービスを作っていくことに情熱を注いでいます。

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若手事業家と組んだオンリーワン事業

今は、ファクタリング事業に力を入れています。始めたきっかけは、銀行からの紹介で、ある若手事業家と出会ったことでした。銀行にサポートを依頼しにきていたそうなのですが、実績が乏しい中でなかなか銀行としては対応しきれず、当社でサポートをしながら一緒に事業を進めてみてはどうかと提案しました。若者ならではのセンスや感覚に非常に感銘を受け、是非我々の経験豊富な知恵と知見でサポートしていきたいと思いました。

ファクタリングとは、個人や企業が保有する売掛債権を買い取り、債務者から入金される予定の資金を先行して提供するビジネス。建設業などの場合、下請け会社が先に資金を得ることで、日雇い労働者などを雇いやすくなるなどニーズが高まっています。通常のファクタリング事業というのは、債権者とファクタリング会社の2社間で行われ、債務者に債権譲渡を知られることがないのですが、我々は取引先を下請け会社から元請け会社に転換しました。今は元請け会社も、人手不足により下請け会社を大切にしたい意向が強いため、この3社のスキームが成り立っています。ファクタリング事業は100%資金回収できるという確約はありません。突発的に回収できないこともあり得る中で、考えられるリスクをミニマム化させることに我々の長年熟練された経験や感性が生かされています。

私たちが行う仕事というのは、ビジネスとして成り立つことは当然ですが、そこに関わる色々な立場の人、一人ひとりの役に立つということがベースになっています。これがないと、持続的なスキームにはなりません。どこにニーズがあるかという着眼点を大切にしながら、新しいものをサービスに取り入れていく一方で、お付き合いをする企業様に向けても、先手先手で新しい分野にチャレンジしていくことの大切さを伝えていきたいと思っています。経営者が既存の仕組みや事業形態にとらわれて、進化のない事業を続けていくことは、その会社全体を必ず後退させていきます。今まで多くの企業を見てきた私たちだからこそ、そして、金融のプロフェッショナルであるからこそ、世の中の企業が永続的に輝いていけるためのお手伝いをしていきたいと思っています。

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