勝野哲也
1982年大阪大学経済学部卒業後、株式会社創造学園へ入社し開発室室長を担う。グループ会社が運営するクラーク記念国際高等学校の法人本部部長、創志学園高等学校の校長を務め、2015年に株式会社創造学園の代表に就任する。
https://www.sozogakuen.co.jp/

INTERVIEW

創造学園は、小学生から高校生までを対象とした学習塾および現役合格を目指す予備校を運営しています。兵庫県神戸市から姫路市までをエリアとし、約90校に16,000人の生徒・児童が通ってくれています。その生徒たちが夢を見つけることを目指し、得意なことに自信を持ってもらえるよう「一対一対応」を生徒一人一人に徹底して行っています。そして生徒たちが、人間として成長していくことに寄り添い続ける民間教育組織であり続けたいと願っています。

12歳の出会いから寄り添ってきた場所

勝野哲也

私が創造学園と出会ったのは12歳の時でした。当時は今ほど学習塾に通っている生徒が多い時代ではありませんでしたが、近くにあった創造学園という塾が面白いサマーキャンプを行っていると聞き、参加したことがきっかけでした。通常、教育機関が行う子ども向けのキャンプといえば、持っていくおやつにも予算制限があり、就寝時間や遊ぶ時間がある程度ルールで決められていることでしょう。しかし、そのサマーキャンプは危険なことさえなければ、何をしてもいいというキャンプでした。もちろん勉強なんて全然しません。「勉強を頑張るときは、とことん勉強に集中し、遊ぶと決めた時には、思い切り遊ぶことを楽しむべきである」この緊張と弛緩(しかん)のバランスを大切にすることこそ、創造学園の考え方でした。中学1年生から通い始め、高校生になってからも、当時は高等部がなかったにも関わらず、学校の勉強でわからないことがあれば創造学園の先生に質問に行っていました。受験を終えて大学に入学すると、創造学園の先生から塾講師の研修合宿に参加しないかと誘われ、初めて模擬授業を体験しました。すっかりその楽しさに魅了され、大学4年間はアルバイトとして働いていました。卒業後の進路に塾講師を選ぶことは、家族からは心配されることもありましたが、それでも私が踏み切ったのは創始者である大橋博の経営者としての姿勢に感銘を受けたからでした。大橋は、10年後、30年後といった将来において、明確なビジョンを見せてくれたのです。その時に語ってくれたビジョンは、まさに今日まで歩んできた道のりに通じています。経営者というのは、会社の規模に関わらず数十年先までの未来を描いて見せ、その語りに真実味があると信じてもらうことがあるべき姿だと思います。これができてこそ、会社は成長し続けるものであり、この考え方は私の経営理念の原点となりました。入社後は、系列法人が運営する高等学校の教員も務めたことで公教育と民間教育の違いも学ぶことができました。このことはその後の私の人生にとって大きな価値を生みました。学校と塾、両方の側面を見てきた私だからこそできる、公教育と民間教育のあり方の改革に取り組んでいくこととなったのです。

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公教育と、民間教育の二人三脚

教育というのは、学校などの公教育と、塾などの民間教育があります。創造学園が設立してからこれまで、民間教育というのは常に公教育を追いかけるフォロワーとして育ってきました。「学校の先生よりも、僕らの授業の方がよくわかるだろう」「塾で勉強した方が、成績が上がるだろう」といったように、公教育と比較し、追随していくことで、戦後の日本の教育を支えていったのが民間教育であったと思っています。しかし今、世界の教育は変わってきています。答えがないかもしれないし、答えが複数あるかもしれないという条件の上で、いかに自分たちで仮説を立てて立証しながら新しいものを創造していくかが求められています。こうなると、学校の勉強に対して追いかけていくスタンスだけでは何も生み出すことができません。学校と塾がタッグを組み、一緒に子ども達の成長に向き合うことができた時、互いの教育のあり方に存在意義が生まれるはずだと確信しています。そして双方がそれぞれのフィールドで目指すべきなのは「子どもたちが夢を見つけ、それを実現する」という2軸を支援することです。夢の実現をすることへの支援はこれまでも行われてきましたが「何をやりたいのか」という夢を見つけさせてあげることは不足してきました。得意なことを見つけさせ、その分野で向上していくのに必要な教科を勉強していくことで子どもたちが夢を見つけ、それを実現する教育こそが、これからの教育の進むべき方向ではないでしょうか。その上で、創造学園が今後目指すことは3つあります。「海外に進出し、現地の子ども達の教育スキームを作ること」、「PCだけでなくタブレットなどのICTを使った教育方法において実績を残すこと」、「自己主張のできる子どもを育てるためのカリキュラムを追求すること」の3つです。教育の背景にある時代は日々変わっていきますが、教育というものを仕事にするには「変わってはいけないこと」と「時代に即して変えていくべきこと」を見極めていく目が必要となります。いつの時代も変わらぬ理念を貫き、新しい教育の未来を作っていける機関であり続けたいと願っています。

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