事業承継 PEファンド特集  M&A特集 Vol.2

日本の大多数を占める中堅・中小企業では、事業承継、つまり「後継者は誰になるか」が非常に大きな課題となっている。少子高齢化の波を受け、従来の様に子どもや親族への承継が難しくなった今、様々な形で親族外への事業承継が注目されている。日本の屋台骨を支える中小企業の存続に向けた最新の取り組みに迫る。

PICK UP

  • 独立系 カーブアウト 事業承継
					ニューホライズンキャピタル株式会社
					【本社】〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-6 住友不動産日比谷ビル9階
  TEL.03-3519-1260 https://newhorizon.jp/
【代表】代表取締役会長 安東 泰志 【設立】2006年
【支社】シンガポール(海外拠点)【ファンド号数】第3号
【ファンド規模】368億円(AUM / Assets under management 運用管理資産残高)
  • アドバイザリー アドバイザリー クロスボーダー
					GCAサクセション株式会社
					【本社】100-6230 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 
  TEL.03-6212-7110 www.gcasuccession.co.jp
【代表】取締役社長 二戸 弘幸 【設立】2019年(GCA100%子会社)
【支社】大阪、名古屋、福岡 【累計実績数】約400件 ※直近3年間のGCA実績
【主な実績業種】全業種実績多数 

社外への事業承継はスピーディー社外への事業承継はスピーディー

事業承継において、後継者の選択肢としてはおもに、子やその他の親族、会社の役員・従業員、社外の第三者の3つが考えられる。中堅・中小会社では現在でも、子などの親族内承継が主流だが、後継者を育てるには時間がかかる。役員・従業員が引き継ぐ場合も、経営のノウハウを学ぶための時間が必要だ。

だが、経済や社会の変化のスピードが非常に速くなっている昨今、後継者を育てるのに時間がかかりすぎると、世の中の変わり方に追いつけず、後継者が事業を引き継いでもビジネスが順調に伸びていかなくなることが考えられる。

その点、後継者が社外の場合は引き継ぎまでの期間が比較的短く、スピード感のある事業承継が行えるのが特徴だ。

人材や経営資源をファンドが提供する人材や経営資源をファンドが提供する

社外への事業承継は、ビジネスを事業会社へ譲渡するM&Aと、プライベート・エクイティファンド(PEファンド)への株式売却に分けることができる。

M&Aは、中堅・中小会社でもすでに数多く行われており、件数も年々増えている。ただし当然のことながら、会社を買ってくれる相手を探さなければならない。

事業承継の形態別、後継者決定後、実際に引き継ぐまでの期間

親族内継承、役員・従業員継承、社外への継承の全体では、
																									 1年未満55.1%、1年以上3年未満27.9%、3年以上5年未満8.5%、5年以上8.5%

出典:経済産業省・中小企業庁「2019年版中小企業白書」を基に作成
みずほ情報総研(株)「中小企業・小規模事業者の次世代への承継及び経営者の引退に関する調査」(2018年12月)

また、事業を買い取ってもらうに当たって、売り手会社は買い手会社によるデューデリジェンス(買収監査)を受けるため、財務、法務、事業、労務などに問題があれば、事前に解決しておく必要があり、事業を譲渡するまでに時間がかかるケースもある。

一方、PEファンドは投資家から集めた資金で非上場企業のオーナー経営者が保有する株式を買い取り、経営を支援して企業価値を高める。そして数年後に株式を売却して投資家に還元する。経営者だけでなく各部門で必要となる人材を派遣したり、新規事業への進出、新たな販路の開拓など、事業を成長させるノウハウを提供したりする。経営不振の会社や赤字会社をファンドが再生するケースもある。

PEファンドへの株式譲渡なら、後継者の育成や会社の買い手探しに費やす時間が不要で、経営に問題があるような場合でも、事業承継が可能になる。

PEファンドの実績や自社との“相性”を確認するPEファンドの実績や自社との“相性”を確認する

“ファンド”というと、“ハゲタカ”的なイメージを持つ人もいるかもしれないが、それは過去の話。実績のあるファンドの力を借りることによって、事業を承継するだけでなく、企業価値をより高めることが可能になっている。ただし、ファンドが入ることによって、経営体制が大きく変わったり企業の風土・カルチャーが失われたりすることは避けたい。特殊な技術や独自のノウハウを持つ会社の場合は、それを正しく評価して、承継後のビジネスに生かすことができるファンドをパートナーにしなければならない。

したがって、ファンドを活用した事業承継では、ファンドのこれまでの実績を確認し、自社の事業分野に強みを持つファンドや自社に不足する経営資源を補ってくれるファンドを選びたい。事前に十分に話し合ってファンドと会社の相性をチェックし、ビジネスの将来像をファンドと共有しておくことも欠かせない。

後継者難で中堅・中小企業が廃業してしまうと、雇用が失われ、地域経済にも打撃を与える。事業を承継するための手段として、PEファンドの利用も選択肢に加えてみてはどうだろう。

プライベート・エクイティファンド  特集

  • 独立系 カーブアウト 事業承継
					ニューホライズンキャピタル株式会社
					【本社】〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-6 住友不動産日比谷ビル9階
  TEL.03-3519-1260 https://newhorizon.jp/
【代表】代表取締役会長 安東 泰志 【設立】2006年
【支社】シンガポール(海外拠点)【ファンド号数】第3号
【ファンド規模】368億円(AUM / Assets under management 運用管理資産残高)
  • IPO ハンズオン カーブアウト
								ポラリス・キャピタル・グループ株式会社
								【本社】〒100-6738 東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー38階
  TEL.03-5223-6780 http://www.polaris-cg.com
【代表】代表取締役社長 木村 雄治 【設立】2004年
【支社】大阪(支社)、シンガポール(現地法人) 【ファンド号数】第4号
【ファンド規模】約1500億円(AUM / Assets under management 運用管理資産残高)
  • 独立系 カーブアウト 事業承継
								株式会社刈田・アンド・カンパニー
								【本社】〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-11-1 オランダヒルズ森タワーRoP
  TEL.03-6413-0865 https://karitacompany.com/
【代表】代表取締役代表パートナー 刈田 直文
【設立】2007年 【ファンド号数】第1号 【ファンド規模】非公表高)
  • ハンズオン クロスボーダー 海外展開
								株式会社マーキュリアインベストメント
								【本社】〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-3-3 内幸町ダイビル6F
  TEL.03-3500-9870 http://www.mercuria.jp/
【代表】代表取締役 豊島 俊弘 【設立】2005年
【ファンド号数】第3号 【ファンド規模】213億円
  • ハンズオン 事業承継 LBO
								ライジング・ジャパン・エクイティ株式会社
								【本社】〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27階
  TEL.03-4500-9590 http://www.rje.jp/
【代表】代表取締役社長 丸山 哲夫 【設立】2010年
【ファンド号数】第2号 【ファンド規模】307.5億円
  • 成長資金 業務改善 人材ネットワーク
								株式会社日本産業推進機構
								[本社]〒105-6217 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー 17階
  TEL.03-5401-5600 https://www.nsskjapan.com/
【代表】代表取締役 津坂 純 【設立】2014年
【ファンド号数】2号・中部北陸・事業承継
【ファンド規模】800億円(2号、中部北陸、事業承継 合計)
  • 金融機関系 事業承継 廃業支援
								新生青山パートナーズ株式会社
								【本社】〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビル
  TEL.03-6880-6898 info.shoukei@sapartners.co.jp
【代表】代表取締役 山﨑 剛 代表取締役 島根 伸治 【設立】2016年
【ファンド規模】50億円
  • ハンズオン 海外展開 AI・DX支援
								アント・キャピタル・パートナーズ株式会社
								【本社】〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-2-1
  東京海上日動ビルディング新館5F
  TEL.03-3284-1711 https://www.antcapital.jp/
【代表】代表取締役社長 飯沼 良介 【設立】2000年 【ファンド号数】第5号
【ファンド規模】1,000億円(AUM / Assets under management 運用管理資産残高)
  • 事業承継 ハンズオン カーブアウト
								ベーシック・キャピタル・マネジメント株式会社
								【本社】〒104-0028 東京都中央区八重洲2-4-1 ユニゾ八重洲ビル5階
  TEL.03-5200-8831 https://www.basic-cm.co.jp/top/
【代表】代表取締役 金田 欧奈 【設立】2002年 【ファンド号数】第4号
【ファンド規模】300億円(3~4号 合計)
  • 独立系 ハンズオン
								いわかぜキャピタル株式会社
								【本社】〒107-0052 東京都港区赤坂7-11-7 ヒルズ赤坂2階
  TEL.03-5574-8751 http://www.iwakaze.com
【代表】代表取締役社長 植田 兼司 【設立】2008年2月
【ファンド号数】第2号 【ファンド規模】60億円

M&Aアドバイザリー・仲介  特集

  • アドバイザリー アドバイザリー クロスボーダー
					GCAサクセション株式会社
					【本社】100-6230 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 
  TEL.03-6212-7110 www.gcasuccession.co.jp
【代表】取締役社長 二戸 弘幸 【設立】2019年(GCA100%子会社)
【支社】大阪、名古屋、福岡 【累計実績数】約400件 ※直近3年間のGCA実績
【主な実績業種】全業種実績多数
  • 仲介 独立系
								M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
								【本社】〒100-6738 東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー38階
  TEL.03-6880-3800 https://www.ma-cp.com/
【代表】代表取締役社長 中村 悟 【設立】2005年
【支社】全国出張対応(出張費当社負担)【累計実績数】523件(設立~2019年3月末現在)
【主な実績業種】全業種をカバー、豊富な実績あり
  • アドバイザリー 独立系
								マクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社
								【本社】〒104-0031 東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館11階
  TEL.03-5524-5580 https://maxus.co.jp
【代表】代表取締役社長、公認会計士、米国公認会計士、日本証券アナリスト協会検定会員 森山 保
【設立】2013年 【累計実績数】創業以来、150件以上(完了案件のみ)
【主な実績業種】国内案件全般
  • 独立系 仲介 アドバイザリー
								株式会社レコフ
								【本社】〒102-0083 東京都千代田区麹町4-1-1 麹町ダイヤモンドビル
  TEL.03-3221-4945 https://www.recof.co.jp
【代表】代表取締役社長 稲田 洋一 【設立】1987年
【支社】全国出張対応(出張費当社負担) 【累計実績数】約1000件
【主な実績業種】長年業歴の中で、ほぼすべての業種で実績あり
  • セルサイド アドバイザリー 仲介
								株式会社リクルート 事業承継総合センター
								【本社】〒104-8227 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル(リクルートGINZA7ビル)
  TEL.0120-15-7207 https://rbsp.jp
【代表】三木 武人 元由 直樹 【設立】2018年10月 社内事業化
【支社】なし *全国対応可能 【累計実績数】310件(累計M&A案件数)
【主な実績業種】 IT業界、不動産・建設業、医薬業界、ホテル・旅館等
  • 金融機関系 アドバイザリー 資本政策
								ABNアドバイザーズ株式会社
								【本社】〒102-0084 東京都千代田区二番町4-3 二番町カシュービル3階
  TEL.0120-077-220(代表)https://www.abn-advisors.co.jp/
【代表】代表取締役社長 川畠 慎也 【設立】2017年
【累計実績数】非公表
【主な実績業種】各種工事業、飲食・小売業、各種サービス業、各種製造業等
  • 独立系 アドバイザリー セルサイド
								株式会社プルータス・マネジメントアドバイザリー
								【本社】〒100-6030 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング30階
  TEL.03-3502-1223 http://plutusmaad.jp/
【代表】代表取締役会長 野口 真人 代表取締役社長 門澤 慎 【設立】2017年1月
【関連会社】株式会社プルータス・コンサルティング 【累計実績数】30件超 【主な実績業種】雑貨・アパレル業界、IT業界、外食業界、その他
  • 仲介 クロスボーダー 相続対策
								Growthix Capital 株式会社
								【本社】〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉄鋼ビルディング4階
  TEL.03-5715-7080 https://growthix.co.jp/
【代表】代表取締役CEO 中島 光夫 【設立】2019年(令和元年)
【累計実績数】9件(役職員実績196件)
【主な実績業種】調剤薬局、運送業、ホテル、IT
  • アドバイザリー 仲介 海外展開
								名南M&A株式会社
								【本社】〒450-6334 名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋34階
  TEL.052-589-2795 https://www.meinan-ma.com/
【代表】代表取締役社長 篠田 康人 【設立】2014年(M&A事業開始2001年) 【支社】大阪 【累計実績数】300件(設立~2019年7月現在)
【主な実績業種】製造業、医療介護、運送業など
  • 仲介 アドバイザリー 独立系
								株式会社オンデック
								【本社】〒541-0056 大阪市中央区久太郎町1-9-28 松浦堺筋本町ビル2F
  TEL.0120-769-732 https://ondeck.jp
【代表】代表取締役社長 久保 良介 代表取締役副社長 舩戸 雅夫
【設立】2007年 【支社】東京 【累計実績数】約250件
【主な実績業種】製造業、IT、人材関連サービス業、設計業、運輸業、その他

2019年10月21日時点での情報です。

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