なぜDX実現にクラウドが欠かせないのか?

 これからのICT時代の経営においては、デジタル技術を活用して、新たなビジネス・モデルを創出する「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」が急務となっている。また一方で、昨今の新型コロナウイルス対策を受けて、在宅ワークをはじめとした「テレワーク」が急速に浸透しており、双方を推進する際に深く関わってくるのが、「クラウドコンピューティング(以下、クラウド)」である。しかし改めて「クラウドとは?」と問われたとき、ふと戸惑う人も多いのではなかろうか。

そもそもクラウドコンピューティングとは?

特徴は柔軟性と俊敏性

 簡潔にクラウドを言い表すと、インターネット経由で提供される様々なITリソースを、必要なときに必要な量だけ(=オンデマンド)利用することができるサービスの総称となる。代表的なITリソースとしては、コンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションが挙げられる。クラウドサービスの利用料金は、実際に使った分のみを支払う従量課金が一般的であり、従来の所有型(オンプレミス)のコンピューターシステムと比べると初期投資もその後の運用コストも大幅に抑えることが可能だ。

図:コストと使用量

 そしてDXを進めるに当たっては、クラウドならではの柔軟性と俊敏性が極めて大きな効果を発揮する。スピード感が求められているDX推進において、クラウドを導入するということは現在の経営に欠かせない第一歩となっている。

おなじみのサービスはどれ?クラウドの3つの形態

 このクラウドには大きく3つのタイプ──SaaS(サース)、PaaS(パース)、IaaS(イアース)が存在する。まず1つ目のSaaSは、各種ソフトウエアをインターネット上で利用するサービス形態である。Webメールサービスや、NetflixやSpotifyなどのコンテンツ配信サービスもSaaSであり、最も馴染みのあるクラウドのタイプと言えるだろう。SaaSが家具・家電付きの家を賃貸するサービスだとしたら、2つ目のPaaSは空の家の賃貸サービスに例えられる。家の中の家具等(=ソフトウエア)は目的に応じて利用者側で用意(=開発)して、ネットワーク経由で利用するサービスだからだ。そして最後のIaaSは、土地そのものを貸し出すサービスと言うべきもので、家の基礎や柱などから(いわゆるITインフラ)利用者が自由に選んで自分たちの家を組み立てて、ネットワーク越しに利用することができる。

AWSが選ばれるワケ

クラウド界のリーダー・AWS

 世界的にクラウドサービスをリードし続けているのが、ECサイトでおなじみのAmazonだ。そしてAmazonが提供している多種多様なPaaSやIaaSの総称がAWS(Amazon Web Services)である。AWSは2006年の公開以来、常に企業向けクラウドサービスの代表格として進化と拡大を続けてきており、2020年の国内クラウド市場においてもPaaS、IaaSともにシェア1位となっている。

 日本政府も2020年10月に運用を開始する予定の「政府共通プラットフォーム」にAWSの採用を決めるなど、その注目度はますます高まっていると言える。

 サービス開始以来、AWSが世界的にトップを走り続けている理由は、「必要な時に、必要なだけのITリソースを、低コストで利用できる」というクラウドのメリットを、常に高いレベルで実現し続けていることだろう。過去10年間で70回以上値下げを実施しており、まさに使い続けるうちにコストが下がっていくサービスである。これも、世界中で100を超えるデータセンターを運営しているAWSのスケールがあればこそだ。

図:PaaSとIaaSの利用率

AWSパートナー企業との連携にも強み

 最先端のテクノロジーやニーズを反映した新たなサービスが常に迅速に提供されるうえ、そうした多様なサービスを自由に組み合わせて使えることや、最先端のセキュリティーが実装されていることなど、AWSならではの強みは多々ある。なかでも注目したいのが、最上位パートナー※を筆頭とするAWSに精通しており高いスキルと豊富な実績を有するパートナー企業との連携だ。各パートナーは、経営課題解決に向けたDX活用の提案から導入後の拡張支援まで、様々なニーズに応えられる質の高いサービスを提供している。これからAWSを検討・導入したいと考えている企業にとって、まずは自社に最適なパートナー選びが成功の第一歩になると言えよう。

※APNプレミアコンサルティングパートナー ・・・ AWSが認定する豊富な経験と実績を持つ最上位パートナー

AWS導入のご相談は
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ロゴ:富士ソフト

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DX化・IoT化を加速させる
リフト&シフトソリューション

 富士ソフトは独立系SIerとして、組込/制御系ソフトウエアの受託開発を中心に、お客様と共に成長を続けてきました。当社は、AWS導入支援においても同様に最新の技術・サービスを熟知しているエンジニアが中長期的な目線でお客様のビジネス/組織に寄り添ったご支援をすることで、スピード感のあるDX化やIoT化を実現しております。AIやIoT、データサイエンス、ITインフラ等それぞれの分野のスペシャリストの知見と、これまでの豊富な実績から得られたノウハウを生かし、AWS導入の初期プランニング段階からAWS移行の次のステップとなるDXまで、AWSを活用して実現する「DX推進支援サービス」をご提供しています。本サービスでは、お客様のスキルやコスト、アプリケーション利用状況を把握しているお客様担当のエンジニアと、それぞれの技術のスペシャリストがともに課題解決を行います。AWSのサービスにとどまらずデバイス側も含めたIoT関連をトータルでサポートする「IoTプラットフォーム on AWS」や、将来のDXを見据えたスピーディーなAWSへの移行を実現する「Windows移行支援サービス」や「DB移行支援サービス」といったクラウドリフトや、「DX推進支援サービス」を始めとしたアプリケーション層もクラウドシフトする技術力や提案力も、当社の大きな強みだと自負しています。

“コロナ以降”のDXの本質を
見据えた「Lift-and-Shift」戦略を
強力サポート

 サーバーワークスは、クラウドの導入から最適化まで支援するAWS専業のクラウドインテグレーターです。

 当社は「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」をビジョンに掲げ、自社のテレワークへの取り組みも2011年から実施しております。

 コロナ以降、デジタル・トランスフォーメーション(DX)やテレワークの本質が、人手不足への対策やビジネスのデジタル化を推進する考えから、生産活動を維持するために必要不可欠な取り組みへと変わりました。速やかにテレワークの体制を整え事業を継続させるため、既存システムをそのままAWSに移行(Lift)し、そのあとでクラウドに最適化(Shift)する「Lift-and-Shift」戦略で社内システムのクラウド化を安心・安全にサポートします。

 そして導入後は、800社を超えるお客様の導入支援・運用プロジェクトで培ってきたノウハウから生まれたAWS運用自動化サービス「Cloud Automator」によって、コスト削減、バックアップやセキュリティー対策を実現します。

既存システムの保守負荷の軽減と
データ利活用推進をAWSで

 SCSKは、「夢ある未来を、共に創る」を経営理念に掲げ、お客様視点でITを用いた課題解決や新たな価値創造に取り組んでいます。

 AWSに日本上陸当初から取り組み、プレミアコンサルティングパートナーに認定されている当社は、お客様のAWS活用をご支援し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進の基盤づくりを実現します。

 2020年4月、当社はITインフラの構築・運用を自動化する機能や、迅速にアプリケーションを開発できる機能などをAWS上に実装したプラットフォーム「S-Cred+(エスクレドプラス)」をリリースしました。S-Cred+に、既存のシステムを移行し、業務データをAWS上に集約することで、保守運用にかかっていた負荷を大幅に軽減するだけでなく、データを活用したDXの仕組み作りを容易にできるようになります。また、基幹データベースのAWSへの移行・運用を、トータルでサポートするサービスもご用意しています。今後もSCSKはクラウドを通じて、お客様の新たなビジネス価値創出をご支援し続けていきます。

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