【キャイ〜ン インタビュー】一緒に話そう、考えよう! お金のこと

 最近は、資産を運用している芸能人の話を見聞きすることは珍しくなくなってきた。お笑いコンビ「キャイ~ン」の天野ひろゆきさんも2013年、自らの株式投資の経験を出版して話題になった一人で、「マネー芸人天野っち」の異名を取ることもある。相方のウド鈴木さんと、「お金」について語り合ってもらった。

お金も血液も回すことが大事

写真

天野ひろゆきさん

 天野 正月にグアムに行ったとき、空港で、一番お気に入りのウルトラダウンを忘れてきてしまい、この寒い中、Tシャツで帰ってきました。投資で得しても忘れ物で損をする。世の中こうやってお金が回っているんですね。血液と同じで、経済も回さないとだめですよね。

 ウド 僕はこの前、朝起きたら結膜下出血で目が真っ赤になっていたんですよ。最近は唇が乾燥でひび割れて出血するし、出血大サービスです。つまり血液が回っているということだよね。

 天野 回ってないよ! 流れ出ちゃってるし。そうじゃなくてお金を血液になぞらえてだね……。

 ウド 出血だけじゃなくて最近体調が気になるんですよ。体にイボができて病院に行ったらお医者さんが「ショックを受けないでくださいね、それは老人性イボです」と。

 天野 老化が始まっているんだね。

写真

ウド鈴木さん

 ウド それにいろいろなところにやたらに体をぶつけてしまいます。自動車だと衝突センサー付きのがありますけど、自分用のセンサーが欲しいです。体がこんなふうなので、老後のお金は天野くんに元本保証してほしいなと。

 天野 誰がやねん。

 ウド 今、銀行に預金してても全然増える気がしないので、株に投資した方がいいでしょうか。

 天野 ウドさんは株式投資には向いてないんじゃないかな。パチンコを教えたら負けるまでやるんだもん。ある程度のところまでいったらやめればいいのに。株式投資もそれに似ていて、損切りが難しい。ウドさんは損切りができないタイプだから、何かもっと手堅い方法がいいんじゃないの。

 ウド そうだよねぇ。

 天野 僕は負けるのが嫌だから負けないやり方を目指す。負けないということは少しでも勝てばいいわけだから、大勝ちは目指さない。そういう意味では僕には株が一番合っているのかなとは思う。自分が選んで応援する会社に投資するわけだし、その会社が倒産しない限り投資したお金がゼロにはならないからね。

会話をする天野さんとウドさん。ウドさん:資産運用なんて難しいんでしょ? 天野さん:長い目で見れば経済成長の分お金も育つし……

経済ニュースは前向きなものが多い

天野さんの写真

 天野 僕は、テレビの経済番組がすごく好きなんですよ。以前、「ワールドビジネスサテライト」で小谷真生子さんが「経済ニュースは明るいものが多い。経済を悪くしようとする人はいないし、みんなが前向きに努力しているからでしょう」と言っているのを聞いて、あぁ、自分が経済ニュースを好きな理由もそれなんだなと思いましたね。投資をすることで、そういった経済に関する興味が湧いてくる。

 ウド すばらしいことをおっしゃる。漫才から経済までいろいろ考えているんだなぁ。——で、なんで投資を始めようと思ったんですか?

 天野 自分たちが年を取ったときの年金のことなどを考えて、預貯金だけでいいのかとか、自分で勉強したうえで投資するのかしないのかを決めるのもいいんじゃないか……、とか思っていた矢先にリーマン・ショックがあった。「100年に1度の出来事が起こったあとは、もうプラスしかない」と思って。そういうのが全部重なって株式投資を始めたんですよね。

 ウド すっごいですねぇ。お笑い界でリーマン・ショックの影響を受けて株を始めた人はそうはいませんよ。

ウドさんの写真

 天野 100年に1度といわれて、こんなことは当分ないだろうなと思ってたら、3年に1度くらい同じようなことが起こる。ギリシャ・ショックとかブレグジット・ショックとかね。野球でも20年に1度の逸材が毎年出てくる。経済でもそういうことがあるんだと勉強になりました。いろんなショックを受けながら今があるということですね。株式投資を本格的に始めたのは10年前。日経平均株価が8000円くらいでした。今は2万円を超えているから、あのときに株を買った人は、途中で売っていなければ今はみんなプラスになっているんじゃないかな。途中いろいろと翻弄はされたけど、リスクの分散で投資先は複数にしていたし、結果として僕の読みは悪くなかった。帳尻が合ったという感じですね。

 ウド 売ったり買ったりするのは難しそう。ずっと上がっていくというのがあればいいんですけどね。

投資信託ならプロが運用してくれる

 天野 ウドさんみたいな人は、積み立て投資がいいよ。

 ウド それ、お金が増えるんですか。

 天野 必ず増えるわけじゃないけど、毎月積み立てで投資信託を買っていくので、買うタイミングを考えなくていい。投信っていうのは、投資したお金を投資のプロの人が運用してくれるわけですよ。

 ウド 自分で株を買ったり売ったりしなくていいの?

 天野 そうそう。ウドさんの代わりに金融のプロが運用して、出た利益を分配してくれる。

 ウド うわ、すごい!

 天野 もちろん元本が保証されているわけではないけど、多くの株や債券に分散投資するので、自分で株を売買するよりもリスクは抑えられる。

 ウド それはいいですね。

 天野 さらに、普通は得られた利益から税金が差し引かれるけど、「NISA」なら非課税なんですよ。

 ウド すごいねNISA。

 天野 一般のNISAは年間120万円まで投資できて、その範囲で株や投資信託を組み合わせられる。積み立て購入もできるし一度にまとめて買ってもいい。非課税期間は5年です。「つみたてNISA」は年間40万円までで非課税期間は20年。基本的には投資信託の積み立て購入専用ですね。

 ウド 40万円を20年間積み立てれば相当な額になるよね。

 天野 その間に経済情勢がいろいろ変わっても、20年ずっと分散投資で積み立てていれば、大体帳尻が合ってくる。

 ウド 途中で引き出しはできないんですか。

 天野 できますよ。でも、長く続けた方がお金を増やす効果が高まるよね。年間40万円の積み立てならサラリーマンの人にはちょうどいいんじゃないかな。ウドさんでも大丈夫でしょう。

 ウド 天野くんが子どものために積み立てしてもいいわけ?

 天野 そう、つみたてNISAなら、去年生まれたばかりの息子が20歳になったとき、まとまったお金が積み立てられているよね。

つみたてNISAと一般NISAの違いをまとめた紙を見つめる天野さんとウドさん
▲ページTOPへ