挑戦者の原動力 スカイライン特別企画

自分のやりたい気持ちより 求められることに応えてきた クレイジーケンバンド リーダー 作曲・編曲・作詞家 横山 剣さん

「クレイジーケンバンド」のリーダー横山剣さんは、作曲家としてさまざまなアーティストに楽曲を提供したり、コラボレーションしたりするなど多彩な音楽活動を展開している。あらゆるジャンルの壁を取り払った全方向型音楽に挑み続ける横山さんに、何事にもとらわれず漂流し、吸収しながら前へと進み続ける挑戦の原動力などを聞いた。

60年代の映画に魅了されモータースポーツと音楽に心酔

 幼少の頃から一貫して興味を持っているのは、モータースポーツと音楽だけ。今でも、お酒も飲まないしギャンブルもゴルフもやりません。きっかけは6歳の時に見始めた映画です。特に主人公がレーサーの映画「男と女」では、クルマと美しい女性、フランシス・レイの音楽に魅了されました。1960年代は音楽とモータースポーツが密接な関係にあって、そこにファッションなんかも混在し、まさにミックスカルチャーの時代でしたね。

 中学卒業後、本当はモータースポーツの仕事に進みたかったんですよ。でも作曲が得意だったので、特技を生かした仕事で稼ぎ、それでモータースポーツをやろうと考えました。そこでレコード会社などに作曲家として売り込みましたが全く相手にされず、芸能コースがある高校なら音楽の仕事をあっせんしてくれるだろうと入学しました。当然そんなに甘くはなく、定時制に転校。でも仕事との両立が厳しく休学したまま現在に至っています。(笑)

 17歳の終わりごろ、かつて舘ひろしさんがリーダーだった人気バンド「クールス」の佐藤秀光さんに、いきなり「ツアーの手伝いに来い」と言われたのが音楽業界に入るきっかけです。そのまま芸能事務所に就職しました。武田鉄矢さんやアリスなども所属する事務所で、福利厚生もしっかりした安定した生活でしたが、作曲家になるチャンスはなかなか巡って来ませんでした。

表に出たくなかったのにリードボーカルでデビュー

 数年後「クールスR.C.」の一員としてデビューすることになりました。同時期に「ソロのシンガーソングライターとしてデビューしないか」という話もあったのですが、僕はソロで注目されるよりバンドのセカンドやサードのポジションでメンバーに自分の曲を歌ってもらいたかったんです。ところが「クールスR.C.」で任されたのはリードボーカル。自分の作った曲を自分で歌うことになっちゃいました。

 バンドで歌うようになった結果、作曲家を目指していた頃よりも作曲の依頼が来て、SMAPやTOKIO、関ジャニ∞、小泉今日子さんはじめ、いろいろな人に曲を書かせてもらえるようになっていきました。作曲の仕事は求められたら拒まない。自分がああしたいこうしたいよりも、クライアントが要求するもの、あるいはそれ以上のものを提供していくことで、全てがかなっていったのです。

 人生ずっと「ブレブレ」ですが、ブレちゃいけないと思ったことはありません。自分の思った通りにならなくても、思った以上の結果になったり、その方が面白かったり――。諦めから物事が好転することばかりで、当初、描いていた夢や目標がちっちゃく思えるほどの現実にグッときました。

クルマは一番適度な刺激がもらえる場所

「自宅に音楽を聴く環境はほとんどなくて、ステレオもありません。僕にとって音楽は聴くより、出すほうが大事。クルマは一番適度な刺激がもらえる場所で、運転中に楽曲が浮かぶことが一番多いですね。クルマで浮かんだのは『タイガー&ドラゴン』とか、シングルになってヒットした曲も多いんですよ。記録よりも記憶と思うので録音はしません。運転しながらも覚えていたメロディーが、やっぱり強い曲だったかな」(横山さん)

横山さんを支えるもの モータースポーツのヘルメット

「かけっことか水泳とか『よーいドン!』が好きなんです。いわゆる草レースは以前からやっていたんですが、JAF公認の自動車レースを去年から始めて、このヘルメット(写真手前)を新調しました。こっち(写真後方)のはバイク用で、CKBのメンバーやバイク好きの友人とツーリングをする時にかぶっています。レースではあまり速くないんですけど、コーナーを攻める時の快感など、僕には至福の時間です」(横山さん)

「源泉」以外はテキトーでいい よそ見をせずに前だけ見る

 クレイジーケンバンド(CKB)ではリードボーカルを担当していますが、本当は他の人のためにプロデュースしたり曲を作ったりしたかったのに、その対象が自分になったということですね。堺正章さんやシシド・カフカさんとのコラボでも、「作曲してください」という依頼が、途中で「デュエットもしてください」に進化した。自分で「こうしたい、ああしたい」というよりは、周りが引き出してくれることが多いですね。根拠のない予感、得体の知れないものにアシストされる感じです。

 調子に乗りすぎると湯加減がまずくなってしまうけれど、「源泉がどこなのか」を忘れなければいい。僕の源泉は「メロディーが浮かぶ」ことなので、あとはテキトー。「こうじゃなくてはいけない」と決めつけるのはもったいないと思っています。

 周りの人たちの成功を見て不安になることってあるでしょ。そんな時は前だけを見てればいいのかもしれません。ある意味「鎖国」することで、自分たちの力をグッと圧縮していく。やりたいかやりたくないかより、今できることはこれだと信じて、そこに思いを込める。「あっちの方が売れるんじゃない?」とあっちこっちに行っていると、いつまでもレッスン1の繰り返しになっちゃいますからね。

前の年より昨日よりいいものを常に更新続けることが目標

 迷っているとき、周りの人の一言が大きなきっかけになったりします。「助言」ではなく「ヒント」になるんです。理屈だとこぼれ落ちちゃうような、みんなが捨てたゴミのようなものの中から「あっ、これいいじゃん!」とヒントをもらってカスタマイズする。楽曲のアレンジでもそういうことはよくあります。決断するときは直感です。だから失敗も多いですよ。でも、一度逃がすと次はないとは思いません。チャンスはまた来るし、来なかったら自分でつくればいいだけです。

 毎年、次の年のことは考えません。でも何かを「起こしていく」という気持ちは強くて、スケジュールだけ決めれば押し出されるようにアイデアが湧いてくるんです。何も浮かばない時は焦らなくていい。「火事場の馬鹿力」ってありますから。でも、自分にばかり向き合っていない方がいいですね。興味は外に持って、自分にあまり興味を持たないでいると、気がつくとおもしろいことになっていたりするものです。「浮き草稼業」の言葉どおり、僕は浮遊している感じが好き。地に足をつけることってあまりないですね。

 目標は定めたくても定められないというか、目標の方が小さくなっちゃうので定めない。一つ言えるとしたら、前の年よりも昨日よりもいいものを、常に更新し続けることが僕の目標であり、挑戦です。

プロフィル
クレイジーケンバンド リーダー

よこやま・けん/1960年神奈川県横浜市生まれ。小学校低学年の頃から脳内にメロディーが鳴り出し独学でピアノを弾き作曲を始める。中学2年生からバンド活動を開始し、81年に「クールスR.C.」のコンポーザー兼ボーカルとしてデビュー。以後、いくつかのバンドを経て、97年クレイジーケンバンドを結成。作曲家としてさまざまなアーティストに楽曲を提供、多くのミュージシャンとジャンルの壁を超越したコラボレーションを実現するなど、音楽活動は多岐にわたる。CRAZY KEN BAND 20TH ATTACK! CKB [攻] 2018年追加公演チケット発売中。(売り切れ次第、販売終了)

プロフィル クレイジーケンバンド リーダー

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これまでもこれからも挑戦する人とともに

常に挑戦する魂を失うことなく、時代の最先端を走り続ける日産自動車のプレミアムセダン。クルマ本来の最高のパフォーマンス、最高の走行性能にこだわり続けてきたからこそ、あえてラグジュアリーではなくプレミアムと呼ぶにふさわしいクルマたち。輝かしい歴史とDNAを受け継ぎ、新たな未来を拓(ひら)くその魅力に迫る。

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進化の結晶が、いまここに。

「スカイラインは小学生の頃から憧れのクルマで、自分でも『ハコスカ』と『ジャパン』の2台を所有していましたし、去年の耐久レースではハコスカのGT-Rに乗りました。スカイラインには“こうじゃなきゃいけない”ということよりも、“今の時代における立ち位置”というか、その質感にイズムを感じる。音楽もその時の最新のものが好き。“オールディーズっぽくしました”となると、オールディーズを聴いたほうがいいですからね。形とかではなく、説明のできない“変わらない何か”。僕らが目指したいのもスカイラインと同じです」(横山さん)
いつの時代も最先端テクノロジーで走りを磨き、スカイラインは多くのドライバーを魅了し続けてきた。ハンドリングテクノロジーの究極形、ダイレクトアダプティブステアリング。革新のハイブリッドシステムとダウンサイジングターボが生むハイパフォーマンスと環境性能の両立。走りの醍醐味を支える全方位運転支援システム。躍動感と高揚感あふれるフォルムやコックピット――。誕生から脈々と受け継がれてきた挑戦の魂は、2017年12月、新たに発表された最新モデルにも脈々と息づいている。

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セドリック、グロリアの系譜を繋ぎ、日本のプレミアムセダンの頂点から、世界の頂点へと革新の道を歩み続けるフーガ。パワフル&ハイレスポンスな走行性能と優れた環境性能を両立する、1モーター2クラッチ方式の「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を採用した独自のハイブリッドシステムなど。その挑戦の全ては、人生を革新し続け、真の豊かさの価値を知るオーナーのために。

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