挑戦者の原動力 スカイライン特別企画

早稲田大学 学生 7大陸最高峰日本人最年少制覇 南谷 真鈴さん 「やりたい!」「できる!」と宣言することから挑戦は始まる

 早稲田大学の学生・南谷真鈴さんは2016年7月、世界7大陸最高峰制覇の日本人最年少記録を塗り替え一躍時の人になった。今年は「探検家グランドスラム」達成を目指すなど挑戦はどんどん広がっている。その一方で「私は登山家でも探検家でもありません」と話す南谷さんに、彼女が挑戦を続ける理由、その先に目指す夢などを聞いた。

独立心を育んでくれた香港の学校での山登り

 初めての登山は12歳のとき、香港で通っていた学校の行事でした。コンパスと地図を持ち食糧を背負い、友人たちと協力し合って自然に挑む。全ての生徒がパソコンで授業を受けるような学校だったから、そんなアナログな感じがとても新鮮で、13歳でネパールのアンナプルナのベースキャンプへ、16歳のときにはチベットのミニヤコンガへーー。レベルの高い山へもどんどん挑んでいくようになりました。

 日本の中高生は親や学校に1から10まで守られていて、生徒たちだけで考えたり取り組んだりする機会は少ないのではないでしょうか。でも、私の育った環境はそうではなかった。大人の力を借りるのではなく、自分たちで考え計画を立てて山に登ることで、自然と独立心が育まれたのだと思います。

 7大陸最高峰制覇に挑戦しようと決めたときも「もうすぐ20歳になるのだし、自分でできるじゃないか!」と。自分で100社以上の企業にメールを送りスポンサーを募りました。高校時代に学園祭のような大きなイベントで資金集めを任せられたことがあり、その経験が生かされましたね。

「できっこない」と言われ思い強まる可能性を狭める肩書きは不要

 山が好きで、トレーニングしながら海外の山々を登っているうちに気がついたら7大陸の半分くらいを制覇、それならばと7大陸最高峰日本人最年少記録に挑戦し実現したのです。その過程で困難を感じたことはありませんが、こんなことがありました。あるプロの登山家に私がしようとしているチャレンジについて話すと、「君なんかにできっこない」と彼は頭ごなしに言い放ったのです。こんなふうに若い人の夢に理解のない大人がいることに悲しくなり、逆に「絶対に成し遂げる」という思いが強まりました。

 父が私によく言うのですが、今は投資の時間です。いろいろなプロジェクトを実行しながら学び、人と出会い、友情を育み、経験を積み重ねていくと見える景色も変わっていく。今はそれらを培っている時期で、そうして得た経験が今後生きていくのだと。

 だからこそ「登山家」とか「冒険家」とか肩書を付け、自分の可能性を狭めたくありません。まだ大学生で、今後自分に何ができるのか探っている最中ですし、将来やりたいことはいろいろあります。これまでのいくつかの記録は、たくさんの可能性を秘めた私の未来への1ステップにすぎません。

最終的に本当に美しい絵ができると思うんです

「現代社会は、一人ひとりが一つの大きな社会という絵を成り立たせるために、型にぎゅーっと詰め込められているパズルのような気がします。パズルのピースに押し込めずに、みんなが自分の意思で動いていけば、最終的に本当に美しい絵ができると思うんです」(南谷さん)

自分の夢をかなえながら人の夢もかなえる“触媒”になりたい

 実は一昨年、エベレスト登頂に向けてのトレーニング中に、長野県の八ヶ岳連峰・阿弥陀岳で250メートルほど滑落する事故に遭ったんです。そこではっと気づいたのが、今の私は一人で生きているのではないということ。支えられて成り立っている私だからこそ、いつか世界中の人に返さないといけないという気持ちが自然と湧いてきました。

 具体的に今、関心があるのは、食糧問題、教育問題、環境問題などです。私がこれまで影響を受けた一人、ネパールの女性登山家ニムドマ・シェルパさんは、貧しい家庭で育ちながらエベレストに登った。どんな環境で育っても、熱意さえあれば夢はかなえられるということを私に教えてくれた人です。その彼女が、実は国連のワールドフードプログラム(WFP)の給食支援を受けていたことを知りました。

 彼女のように、貧困や食糧不足、政治紛争などで、世界では毎日危機にさらされ生きている人が大勢います。地球の反対側だから、遠くにいるからという理由だけでその人たちに目を向けないのはおかしいと思う。もし、彼、彼女たちが同じ部屋にいて話をしたら親友になれるかもしれないのにーー。

 今はまず、「探検家グランドスラム」達成に向け北極点到達を目指し、その後はヨットで世界一周の航海をしたいと計画しています。それは単なる冒険ではなく、世界各地の港に停まる際に、子どもたちに自分の可能性を閉じ込めないことの大切さを伝えるプロジェクトです。私は私でチャレンジを続け自分の夢をかなえながら、他の人が夢をかなえるのを助ける“触媒”になりたいですね。

南谷さんを支えるもの メノウのペンダント

「16歳のときチベットで知り合った、現地のクライマーからいただいたものです。メノウはチベットでは『宇宙から落ちてきた宝石』と呼ばれ、身を守ってくれると信じられています。神秘なパワーと友情が私の挑戦を後押ししてくれています」(南谷さん)

飛び込んでみなければ別の世界にも出合えない

 夢を実現するには、その夢について周囲に語ることがとても大切です。「やりたい!」「できる!」と宣言することで、周りの人も巻き込んでいけるし、夢がより実現に近づく。思っているだけでは絶対にだめ。とにかく口に出すことが挑戦への第一歩です。逆に、できないと思った時点で挑戦は終わってますね。

 クルマや飛行機を最初につくろうとした人だって同じです。できないかもしれないからとチャレンジしていなかったら、クルマも飛行機もつくれていなかった。実現させたいから、これをやりたいからという熱意があって試行錯誤したからクルマも飛行機も完成したんです。

 美しい湖がある。中に入ってみたいけれどおぼれるかもしれないし、美しい湖面を汚すかもしれないからとためらっている人がいます。でも、飛び込んでみれば、湖の中には初めて見る美しい魚が泳いでいて、波の音だけしか聞こえない青々とした別世界があるかもしれないーー。そんな美しい世界を知らないままいるなんて残念だと思います。私はこれからも、新しい世界を見つける人生の冒険にチャレンジしていきます。

プロフィル 早稲田大学 学生 7大陸最高峰日本人最年少登頂記録保持者

みなみや・まりん/1996年神奈川県生まれ。1歳半から父親の転勤でマレーシア、上海、香港などで暮らす。13歳のとき登山に魅了され、ネパールやチベットの6000メートル級の山々に登頂。2016年5月、日本人最年少でエベレストに登頂、16年7月、19歳5カ月で7大陸最高峰を制覇し日本人最年少記録を塗り替えた。今年は「探険家グランドスラム」達成を目指す。早稲田大学政治経済学部在学中。

プロフィル 早稲田大学 学生 7大陸最高峰日本人最年少登頂記録保持者

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挑戦するプレミアムセダン

常に挑戦する魂を失うことなく、時代の最先端を走り続ける日産自動車のプレミアムセダン。クルマ本来の最高のパフォーマンス、最高の走行性能にこだわり続けてきたからこそ、あえてラグジュアリーではなくプレミアムと呼ぶにふさわしいクルマたち。輝かしい歴史とDNAを受け継ぎ、新たな未来を拓(ひら)くその魅力に迫る。

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進化の結晶が、いまここに。

時代を代表する数々の名モデルを生み出し、人々から憧れと熱い支持を集め続けてきたスカイライン。航空機の操舵システムであるフライ・バイ・ワイヤ技術を応用し、人とクルマが一体となったかのようなレスポンスを実現した世界初(※)の「ダイレクト アダプティブ ステアリング」など。誰もが成し遂げることのできなかった新技術を携え、さらなる進化を遂げたスカイラインがまた一つの時代の幕を開ける。
※2013年11月現在、日産自動車調べ

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セドリック、グロリアの系譜を繋ぎ、日本のプレミアムセダンの頂点から、世界の頂点へと革新の道を歩み続けるフーガ。パワフル&ハイレスポンスな走行性能と優れた環境性能を両立する、1モーター2クラッチ方式の「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を採用した独自のハイブリッドシステムなど。その挑戦の全ては、人生を革新し続け、真の豊かさの価値を知るオーナーのために。

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