中邨宏季
1987年生まれ、愛知県出身。勤務先が相次いで倒産するなど22歳までに3度の転職を経験。24歳で不動産投資を始め、2年後には2億5千万円の資産を築く。その後起業し、資産形成アドバイザー、経営コンサルティング、ブライダル事業、リゾート開発、シェアアビリティスペースの運営など、国内外で多岐にわたる事業を展開している。
http://www.enicia.net/

INTERVIEW

給料をもらうために我慢して働くのではなく、趣味として仕事を楽しめる人を増やしていきたいですね。楽しいと思えれば力を発揮できますし、成功する人も増えるでしょう。多くの人が成功すれば国も良くなるはずです。初めから対価のことばかり考えても仕方がありません。人に喜ばれることをやっていれば、対価は後からついてくるものです。

会社勤めでは人生を守れない

中邨宏季

子供の頃はおとなしく、人と話すのが苦手でした。やりたいことも特になくて、美容学校に進学したのはとりあえず手に職を付けておこうと思ったからです。将来のことを真剣に考えたことはほとんどなく、今を楽しめればいいと思っていました。早く生活を安定させたくて何社か転職したのですが、不運なことに転職先が相次いで倒産。同時期に妻の勤め先も倒産してしまい、家賃も払えないほど貧窮しました。会社勤めが一番安心だと思っていましたが、会社は人生を守ってくれないのだと痛感しましたね。自分の人生は自分で切り開くしかないと気づいたのです。

ある時、ふらりと立ち寄った書店で「金持ち父さん貧乏父さん」という本を手に取りました。豊かになれる人となれない人の違いを書いた有名な本で、その内容にすっかり影響を受けた私は「不動産投資」を始めました。とにかく普通の生活がしたい、家族を守りたいという気持ちだけでしたが、2年ほどでサラリーマンの年収の数倍稼ぐようになったんです。今思えば、周りが誰もやらない時にやったのが良かったのかもしれません。これは昔から言われている鉄則ですが、案外誰もやらないんですよね。投資で十分な収入を得ることができていたので、最初は起業なんて考えていませんでした。しかし資産形成や投資が次第に注目され始め、お金も経験もなくゼロから結果を出すことができた私が相談される機会も増えてきたのです。人に必要とされているならと、起業を決意しました。

  • 中邨宏季
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上京せずとも地方で活躍できる場所を作りたい

現在は従業員も100人を超え、いろんな事業に着手しています。新しい事業は大抵「思いつき」ですね。事業化する際、需要や将来性も当然考えますが、一番は自分がわくわくできるかどうかです。エニシアの事業も思いつきです。日本にはフリーランスとして働く人が落ち着いて仕事をしたり情報を共有したりする場がほとんどありません。シェアオフィスは普及してきましたが、せっかく人が集まっているのだから、場所を共有するだけではなくスキルや人脈もシェアできればより活躍できる人が増えるはずだと思い、この事業を始めました。社名の「エニシア」には、えにし(縁)がつながって人が幸せになるという意味が込められています。

特に、地方都市での展開に力を入れていきたいですね。私も地方都市の出身だから分かるのですが、地方行くほど人生の選択肢が狭まります。今のご時世、安定した業界などないので自分自身を磨いておかないといけないのに、地方にはその環境がないんですね。地方の人が上京しなくても、生まれ育った場所で活躍できる一助となりたいです。地方都市にこんな需要はないんじゃないかと心配されたりもしましたが、会員は順調に増えて、全国から問い合わせも増えています。いずれ海外にも事業展開できたらいいですね。

「したいことが見つからない」と嘆く若者がたくさんいますが、仕事でも遊びでも、自分が何にこだわって何を楽しめるかを知ることが大事だと思います。私は毎日違うことをしたいですが、同じことを継続するのが好きな人もいると思いますし、人それぞれですよね。毎日同じ仕事の繰り返しでも、「今日はここにこだわろう」などと心掛けを変えてみるのもいいかもしれません。

したいことが見つからなくてもあまり気にせずに、自分が楽しいと思うことを全力でやればいいと思います。どうしても楽しみが見つけられなければ仕事を変えたっていいんです。

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