マザーズ投資の魅力 東証マザーズ指数先物は2017年7月19日で1周年を迎えました

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マザーズ投資の魅力 東証マザーズ指数先物は2017年7月19日で1周年を迎えました

マザーズABC

2マザーズ市場の軌跡
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太田 忠氏
太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

2017年4月18日

東証マザーズ指数のパフォーマンス

太田 忠氏 太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

太田 忠氏
太田忠投資評価研究所
代表取締役社長

第1回のコラムで紹介したように、新興市場としてマザーズが誕生したのは1999年11月。当時の大阪証券取引所の「ナスダック・ジャパン」市場に対抗する形で、同年の12月22日に上場第1号企業としてインターネット総合研究所とリキッドオーディオ・ジャパンが同時に上場した(現在はともに上場廃止となり存在せず)。

スタート時点においては上場企業数が少なく、しばらくは市場として未成熟であったため、現在の東証マザーズ指数が公式に算出され始めたのはマーケットがスタートして4年近くたった2003年9月12日からである。

東証マザーズ指数の算出方法は東証1部における東証株価指数(TOPIX)と同様であり、上場している全銘柄を構成銘柄として時価総額加重平均の形でおこなわれている。したがって、株価指数は時価総額の大きい銘柄の変化により大きな影響を受ける形となる。これまでのマザーズ市場の株価指数の軌跡を示したのが次の図表である。

図表1 東証マザーズ指数の動き

図表1 東証マザーズ指数の動き

2003年9月12日の終値の1000ポイントを基準にスタートし、その後04年7月にはおよそ2.8倍となる2786ポイントまで上昇。そして短期間のうちに約45%に及ぶ大きな調整を経て、06年1月16日に再び過去最高値を更新し、ピークとなる2800ポイントをつけた。この1月16日というのは、実はライブドアショックが起こる前日であり、新興市場に大量の資金が流れ込んでいた時期である。しかしながら、ライブドアが同年4月に上場廃止となったことや、この事件を機に投資家の間でマザーズ市場全体に対する根強い不信感が広がったため、わずか3年で株価指数は10分の1まで減少した。

その後4年間もの“冬眠生活”を経て、アベノミクス相場のスタートとともに息を吹き返し、現状では1000ポイントを挟んだステージにまで回復している。ようやく振り出しに戻った、というのが適切だと思う。現在は2004~06年初めまでに見られたバブルのように急騰するということは起こっていないものの、その当時よりも流動性が大きく向上していることがわかる。それだけ、魅力的な企業が増え、市場参加者も増えてきているということだ。

時価総額推移と上場企業数

株式指数によるマザーズのパフォーマンスを見ていただいたが、今度は時価総額の推移と上場企業数について知っていただこう。図表は1999年からのデータである。

図表2 マザーズの上場会社数と時価総額

図表2 マザーズの上場会社数と時価総額

まず、時価総額であるが、これは各企業の発行済み株式数に株価を掛け合わせたもので、株式市場において企業価値がどれほどあるのかを表した数字である。各社の時価総額を全部合算したのが図表の時価総額となる。一番大きかったのは05年の約7兆円であるが、これは「小泉郵政解散」相場の直後に小型株市場が活況になった時期にあたる。先ほどの東証マザーズ指数のピークの頃とほぼ同じタイミングだ。09年から12年の冬眠の4年間の時価総額は1兆数千億円程度しかなく、低迷していたことがよくわかる。現在はちょうど4兆円のレベルにまで回復している。

一方、上場会社数はトレンド的には基本的には増加基調にあるが、09~11年は微減となっていた。IPO企業数が極端に少なくなる一方で、東証1部昇格や上場廃止でマザーズ市場から出ていく企業が継続的に発生したためである。17年3月末現在における上場会社数は237社であるが、今年中にも250社を突破する可能性が高まっている。

マザーズ市場の構造は「格差社会」

さらにマザーズ市場をより理解してもらうために、その構造について簡単に説明しておきたい。下の図表はマザーズ市場の構造である。

図表3 マザーズ市場の構造 (時価総額の構成比率 2017年2月末時点)

図表3 マザーズ市場の構造

これまで見てきたようにマザーズ市場には約230社の企業が存在するが、わずか上位10社で全体の時価総額の4割強を占めている。残りの約220社の合計が6割弱に当たる。比較のために1社平均が4.4% vs 0.3%(正確には0.26%程度)と表記したが、実に17倍もの格差が存在する。「大いなる格差社会!」なのがマザーズ市場である。

先ほど「株価指数は時価総額の大きい銘柄の変化により大きな影響を受ける」と述べたが、その意味がよくわかると思う。ちなみに、現在のマザーズ市場の時価総額トップ10は以下の図表の企業である。

図表4 現在のマザーズの主役たち

図表4 現在のマザーズの主役たち
太田 忠氏

太田 忠
太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

1988年関西大学文学部仏文学科卒。第一證券(現、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、DBモルガン・グレンフェル・アセット・マネジメント(現、ドイチェ・アセット・マネジメント)、ジャーディン・フレミング証券(現、JPモルガン証券)、JPモルガン・アセット・マネジメントを経て、2009年太田忠投資評価研究所設立。日本の中小型株市場に一貫して携わり、25年以上もの経験を持つ。

1988年関西大学文学部仏文学科卒。第一證券(現、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、DBモルガン・グレンフェル・アセット・マネジメント(現、ドイチェ・アセット・マネジメント)、ジャーディン・フレミング証券(現、JPモルガン証券)、JPモルガン・アセット・マネジメントを経て、2009年太田忠投資評価研究所設立。日本の中小型株市場に一貫して携わり、25年以上もの経験を持つ。

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