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マザーズABC

1マザーズ市場とは
~新興市場における位置づけ~

太田 忠氏
太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

2017年3月28日

はじめに

太田 忠氏 太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

太田 忠氏
太田忠投資評価研究所
代表取締役社長

今回から6回にわたって東証マザーズ市場について解説していこう。マザーズ市場および銘柄の特徴、過去のトラックレコード、新規株式公開(IPO)市場としての魅力度、個別企業投資へのアプローチ、投資の際の注意点、指数先物と組み合わせた投資手法……など、多岐にわたって紹介していく。株式投資のビギナーのみならず、ベテラン投資家の方々にも参考にしていただければと思う。

まず、小型株市場≠新興市場を押さえておこう

「新興市場」という言葉は株式市場において、すでに普通名詞のように定着している言葉である。「このところのマーケットは大型株市場が不振の一方、新興市場は活況が続く……」というように大型株市場の対比として使われることが多い。大型株の対義語はもちろん小型株であるが、正確に言えば「小型株市場≠新興市場」である。ここで一度、このあたりの概念を整理しておきたいと思う(図表1)。

図表1 小型株市場の一覧

図表1 小型株市場の一覧

現在、日本における上場企業は約3700社あるが、そのうち小型株は上記6つのカテゴリーを合算した約3150社となる。銘柄数ベースにおける全体の比率は85%にも上る。ただし、時価総額ベースでは15%程度の比率にすぎない。小型株は一般的に時価総額1000億円以下の企業を指すが、実際の1社あたり時価総額はほとんどが500億円以下である。ちなみに今(2017年3月末時点)、日本で一番時価総額の大きい銘柄はトヨタ自動車で約21兆円。小型株市場として最も認知度が高い東証2部(540社、合計時価総額8.4兆円)、JASDAQ(750社、8.6兆円)、マザーズ(230社、4兆円)を合算すると、1520社で21兆円となるが、これだけ寄ってたかっても、ようやくトヨタ自動車1社分の規模にすぎない。

さて、東証1部小型株、東証2部、地方取引所単独上場の企業群は社歴が長く、上場年数も長い企業がほとんどであり、企業規模や時価総額の規模において小さいことから小型株と呼ばれる。一方、新興市場という切り口では小型株の中の一部というポジションにあり、図表1で示したJASDAQ、マザーズ、地方ベンチャー市場の3つが該当する。新興市場とは一言でいえば、IPOを目指すベンチャー企業を対象とした市場である。

大型株vs小型株という対比では、次のことを頭に入れておいてほしい(図表2)。

図表2 大型株 vs 小型株

図表2 大型株 vs 小型株

新興市場としてマザーズが誕生したのは1999年

マザーズが誕生したのは1999年11月である。わざわざ新しい市場が開設された狙いは高い成長・拡大が期待される事業や、新たな技術・発想に基づく事業を行う「高い成長可能性を秘めた企業」に資金調達の機会を与えること。それと共に、投資家に魅力的な投資対象を提供することであった。1999年といえば、折しもインターネットバブルが真っ盛りになろうとしていた熱い時期にあたり、新たなベンチャー企業が次々と誕生していた。今から振り返れば時代の要請であったといえる。

ところで、「マザーズ(Mothers)」という名称は、「Market of the high-growth and emerging stocks」の頭文字から取られていることをご存じだろうか? 単にベンチャー企業のための「母なる市場」という意味ではないので覚えておこう。

東京証券取引所は、マザーズ上場の申請会社に対して「高い成長可能性」を求めており、申請会社が高い成長力を有しているか否かについては、主幹事証券会社がビジネスモデルや事業環境などを基に評価・判断。また、多くの次世代を担う成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、その上場対象となる企業について規模や業種などによる制限は設けていない。市場第1部や第2部に比べて、上場基準は緩やかになっている。その一方、四半期決算の開示や公開後の会社説明会の義務付けなど、高いディスクロージャーが要求されており、透明性の確保において一定の配慮がなされている。

太田 忠氏

太田 忠
太田忠投資評価研究所 代表取締役社長

1988年関西大学文学部仏文学科卒。第一證券(現、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、DBモルガン・グレンフェル・アセット・マネジメント(現、ドイチェ・アセット・マネジメント)、ジャーディン・フレミング証券(現、JPモルガン証券)、JPモルガン・アセット・マネジメントを経て、2009年太田忠投資評価研究所設立。日本の中小型株市場に一貫して携わり、25年以上もの経験を持つ。

1988年関西大学文学部仏文学科卒。第一證券(現、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、DBモルガン・グレンフェル・アセット・マネジメント(現、ドイチェ・アセット・マネジメント)、ジャーディン・フレミング証券(現、JPモルガン証券)、JPモルガン・アセット・マネジメントを経て、2009年太田忠投資評価研究所設立。日本の中小型株市場に一貫して携わり、25年以上もの経験を持つ。

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