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2018/2/9 更新

Q.試験日の異なる中学校は併願できる?

Q.試験日の異なる中学校は併願できる?

1校だけを受験するのはハイリスク

 近年の中学受験では、1校に絞って受験するのではなく、複数校を併願して受験することが一般的です。
 入試には、模擬試験とは違う独特の緊張感があります。たとえ模擬試験で合格圏内に入っていても、入試本番で緊張し過ぎて本来の力を発揮できないことも考えられます。入試という場に慣れるためにも、何校か受験することをおすすめします。子どもの負担にならない範囲で、いくつか併願校をピックアップしましょう。

まず決めるべきは第一志望校

 まず決めたいのは、子どもがいちばん行きたい「第一志望校」です。こちらは、試験科目や出題傾向を考慮しつつ、校風がわが子に合いそうかどうかを考えて決めます。場合によっては子どもの学力から考えると、《無理め》の選択になるかもしれませんが、子ども自身の「この学校に入りたい」という強い思いが、受験勉強へのモチベーションとなります。早々に選択肢を狭めてしまう必要はありません。
 第一志望校が決まったら、次に併願校を決めます。併願校は、大きく「チャレンジ校」「最適校」「堅実校」のカテゴリーに分けることができます。
 「チャレンジ校」とは、子どもの学力から見て難度の高い学校のこと。第一志望校がこのチャレンジ校のカテゴリーに入ることが多いでしょう。そして「最適校」は、普段の実力を十分に発揮すれば合格できる学校のこと。さらに「堅実校」は、余程のことがない限り合格できる学校です。どの子も第一志望に合格できるとは限らないので、併願校であっても子どもとの相性はしっかりと検討しましょう。
 併願校は当然、第一志望校と重ならない入試日程である必要があります。入試の雰囲気に慣れるためにも、第一志望校の前に受験日が設定されているほうが望ましいでしょう。第一志望校受験前に1校でも合格を決めておけば、余裕と自信をもって第一志望校の入試に臨むことができます。

受験スケジュールの組み立て例(首都圏の場合)

※上記の図をクリックすると拡大版が表示されます。

ダブル出願や複数回受験も視野に入れて

 学校によっては、入試日がいくつか設定されており、受験日によって受験科目や偏差値が違う場合があります。受験生にとっては合格できるまで何度もチャレンジできるというメリットがあるほか、同じ学校を複数回受験する場合、学校によっては受験料が安くなったり、合否が有利に働いたりすることもあります。
 「ダブル出願」という方法もあります。これは、同じ日に入試が行われる複数の学校にそれぞれ出願することです。同日程の複数校に出願しておき、すでに行われた併願校の合格結果を踏まえて、当日に受験する学校を選びます。併願校が不合格なら、より合格圏内に近い学校を受験し、併願校が合格なら、当日は合格の可能性が低いチャレンジ校の入試に挑戦してみましょう。
 そのほか、「午後入試」を行っている学校もあります。こちらは、午前中で入試が終わる学校と午後入試を行う学校とを組み合わせると、1日で2校受験できるというメリットがあります。学校によっては午前と午後の2回、同じ学校の試験を受けることもできます。ただし、試験を受ける子どもの疲労も大きくなるので、同日受験する場合、できるだけ近い距離の学校同士を組み合わせたいところです。

公立中高一貫校と併願する場合は

 公立中高一貫校は、都道府県により受検日が決められているため、公立中高一貫校同士を併願することはできません。ただし、私立中学の中には、公立中高一貫校と同様の「適性検査」型の入試を行う学校が増えており、公立中高一貫校と私立中学との併願はある程度可能です。
 近年の人気の高まりから、公立中高一貫校の倍率は私立と比べて非常に高く、10倍近くになる傾向にあります。私立の併願校は最適校・堅実校のカテゴリーから、公立中高一貫校の入試日と重ならない学校を選ぶとよいでしょう。

※上記の記事は「日経ムック 中学受験を考えたらまず読む本 2017-2018年版」から転載しています。

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