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2018/1/12 更新

第5回 塾を変えるかどうか迷っています。

塾を変えるかどうか迷っています。

 小学校4年生から通っている学習塾ですが、子どもの成績があまり伸びず、塾を変えようかどうか迷っています。過去2回、(塾を変える)転塾をしたことがありますが、どの塾も今ひとつ子どもの成績を伸ばしてくれませんでした。本人は今の塾を気に入っているようで、変わりたくないと言うのですが、どうも先生と「なあなあの関係」になっているようにも見受けられます。転塾により、テキストやカリキュラムが変わってしまうことには抵抗がありますが、やはりこのまま通塾することには不安があります。

 学校では学ばない内容が出題される中学受験においては、学習塾の存在は欠かせません。受験を決意した後、まず始めに行うのが通塾する学習塾選びです。しかし、学習塾により理念や指導方法、学習環境が異なるため、学習塾選びに頭を悩まされるご家庭も多いことでしょう。

 また、学校とは違い、学習塾は簡単に変えることができます。目に見える結果がすぐに出なければ、転塾を考えてしまう気持ちもよく分かります。しかし、塾を変えることは子どもにとっては大きな負担であり、「物を買い換えるように」簡単にはいきません。

 転塾を成功させるには、それに値する明確な理由が必要です。「子どもの成績が伸びないのは塾のせい」「塾を変えれば全てがうまくいく」という思い込みは捨てて、まずは学習塾に何を求めるのか、今の塾の何が問題なのかについて真剣に考える必要があります。

 

塾を変えなければならない理由を明確にする

 塾を変えるということは、カリキュラムや教材はもちろん、今までの勉強の進め方も変える、子どもにとっては大きな負担を伴う行為です。また、ともに学ぶ友達や先生が変わることは、精神的なストレス要因ともなってしまいます。それでも、塾を変えたい理由は何なのでしょうか。まずは転塾を求める理由を明確にすることが必要です。

 「現状がうまくいっていない」「子どもの成績が上がらない」などは現在感じている不満であり、塾を変えなければならない理由ではありません。例えば「先生の指導法が子どもの性質に合わない」「塾の友達の存在がストレスになっている」など、塾が提供しているヒト・モノ・コトに目を向けて、何が問題なのかを考えます。

 もし塾サイドには何も問題がないが、子どもの成績が伸びないことに課題を感じる場合には、問題の所在は塾にあるのではなく、子どもの動機づけや家庭での取り組みにあるのかもしれません。人はうまくいかない状況になると、その責任を他者に置き換え、自己の保身に走る傾向があります。しかし、ここで塾に一方的に責任を押し付け、転塾するという発想は、いい結果には結びつきません。塾の悪い部分に目を向けるのではなく、今の環境で子どもがやる気になるためには何が必要なのか、むしろ塾の先生と相談をしてみるといいのではないでしょうか。塾の先生は子どもの指導、学習環境づくりの専門家であり、心の内をぶつければ、きっと強い味方となってくれるはずです。

 一方、学習塾側に問題があると判断できる場合、まずは塾に対して感じている課題を伝え、より良い環境に変えることが可能かどうかの議論や交渉をしてみてはいかがでしょう。子どもの成功は、学習塾にとっても大きな喜びです。諦めてかかる前に、今ある環境で、まずは最善を尽くしてみることをお勧めします。「具体的に話をしてくれたことで初めて保護者が感じている課題を知り、環境改善に向かうことができた」という話は塾講師の方々からよく聞きます。

 また、どうしても寄り添うことができず難しさを感じる場合には、塾を辞めることを決断し、新しい塾を選択することに意識を向けていきます。ここでは新しい塾に求めることを明確にし、その条件が備わっている塾を慎重に検討していく必要があります。

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