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2017/12/8 更新

Q.中学入試で出る内容、 問われる力とは?

Q.中学入試で出る内容、問われる力とは?

【国語】出題者の意図に沿った「読む力」「書く力」を磨く

 国語は、文章が年々、長文化しています。内容も設問も難化傾向にあり、手強い科目となっています。説明文は、人工知能、生態系の多様性、文化比較など、テーマが多岐にわたっています。物語は、主人公の心の痛み、悲しみがテーマである文章が多く出題され、辛さ、哀しさ、妬み、不安など、人間のネガティブな感情の読み取りを受験生に求めています。
 国語は、「本をたくさん読めば大丈夫」といわれることがありますが、読むだけでは受験国語に対応できません。なぜなら、入試では「出題者の意図に沿った読む力と書く力」が必要だからです。
 「書く力」の基本は、漢字力です。小学校で習う漢字は小学5年生の夏までにすべて書けるようにしましょう。
 国語力を上げるために大切なことは、よい問題集に取り組むことです。中学受験勉強導入期には、中学校で使う教科書に準拠している問題集が最適です。小5の夏で中1、小5の秋に中2、小6の春までに中3レベルの教科書準拠の問題集を解くことをめざします。その後、難度を上げ、中学入試対応の問題集や志望校の過去問に取り組むとよいでしょう。

【算数】わからない問題に出合ったら、すぐに基本問題に立ち戻る

 出題は、計算問題、割合、速さ、図形などですが、設問が長文化し、文章を正確に読み取る力が強く求められています。また、複数の式を立てたときに、式の説明を書き込む語彙力も必要です。対策としては、安定した計算力定着のために、計算問題に毎日、取り組むことが挙げられます。また、出題頻度の高い速さと割合は、公式を確実に覚えることが必要です。問題を解くときには必ず公式を書き出し、それぞれの式に、単位を必ずつけることを習慣化しましょう。移動する図形問題が苦手な場合は、実際に図形を動かして図形の動きを考えましょう。立体裁断図形が苦手な場合は、パソコンソフトを利用し、立体図形の切断面を視覚化する工夫が必要です。
 5年生の夏までに教科書の内容を終わらせ、5年の秋までに教科書準拠問題集を終わらせることが目標となります。
 教科書レベルの問題が楽に解けるようになったら、受験算数対応の問題集に移行します。応用問題を解き始めて、わからない問題に出合ったら、すぐに同じ単元の基本問題に戻ることが大切です。
 「基本に戻ることを怖がらない」
 これが受験算数を乗り切るコツです。

【理科】実物に触れる機会を増やし生きた理科の知識をつける

 理科は、生物、地学、化学、物理の4分野からの出題ですが、算数と同様に問題文が長文化しています。計算力と暗記力が必要な科目ですが、近年は、原因と結果を説明させる記述タイプの問題も増えています。理科の基礎用語は漢字で正確に書けるようにしておきましょう。
 対策としては、苦手な分野をつくらないことです。先ほど挙げた4分野のうち、一つでも苦手な分野があると、試験での合格最低点獲得が難しくなります。苦手分野をなくすために、以下の4つを実践しましょう。

・計算力を高めること。
・教科書の植物や昆虫などの図を書き写すこと。
・暗記すべき事項は、一問一答の問題集を繰り返すこと。
・中学受験対応の参考書に載っている原因、結果、考察を読み、書き写すこと。

 以上をこなしつつ、実際に動植物や化石、実験器具に触れる機会を増やし、《生きた知識》にしていくことが大切です。

【社会科】世の中の動きに関心をもち親子の会話を積み重ねる

 地理、歴史、公民の3分野から出題されていますが、総合応用問題として、少子高齢化、人口減少などの国内問題から、テロ、難民問題といった世界の問題まで、さまざまな内容が出題されています。
 中学受験の社会科には、幅広い視野と知識が必要です。対策としては、まず教科書の内容を確実に覚えましょう。同時に、親子で世の中の動きに関心をもちましょう。
 普段から、地図を見ること、歴史物語(マンガでも可)を読むこと、新聞を親子で読むこと、ニュースについて親子で会話することなどを積み重ねてください。それが社会科の学習に生きてきます。

【作文】日々のできごとを書き留め具体例の素材を蓄積する

 公立中高一貫校では、課題文を読んで筆者の主張を要約する力や、自分の経験や将来の展望などを書く力が求められています。記述量としては、字前後で書く設問が4題ほどと、200字〜400字で書く設問が1〜2題あります。
 対策としては、公立中高一貫校適性検査対応の問題集に取り組むとよいでしょう。お子さんが書いた作文は、必ず保護者が添削してください。誤字・脱字がないか、主語と述語が一致しているかどうか、一文の長さが40字前後かどうかをチェックします。
 適性検査では具体例を挙げることを求められますので、学校行事で経験したことや読んだ本の感想、家でのお手伝いの様子などを日記に書き留めておき、具体例の素材をストックしていきましょう。

【英語】教科書の内容を中心に中学校英語を定着させる

 学校によって異なりますが、英検4級(中2レベル)から英検2級(高校卒業レベル)の内容が出題されています。
 受験での最優先課題は、中学1年生から3年生までの英語を定着させることです。特に、中1で学ぶ「動詞」と「be動詞」、「疑問文の語順」と「否定文の語順」は、中学受験に関係なく今後の英語学習の基盤となりますので、丁寧に取り組む必要があります。対策としては、中学校の教科書準拠の問題集と、教科書の和訳や単語の意味が載っている教科書ガイドなどを購入して、中1の最初のページから進めていくとよいでしょう。
 近年では、英作文や、単語のスペルミスを問う問題が出題されていますので、選択問題形式に慣れる前に、英単語を書けるようにすることも必要です。
 目標は中学受験合格ですが、受験英語は大学入試まで必要ですから、中学3年間の学習がとても大切な科目といえます。

※上記の記事は「日経ムック 中学受験を考えたらまず読む本 2017-2018年版」から転載しています。

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