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2017/11/10 更新

第4回 追い込みの時期に成績が下がってしまいました。

残りの時間を具体的に洗い出して戦略を立て直す

 時間がない。この曖昧な言葉に対して、具体的な数字を入れると気分が変わります。例えば、残り100日ということが明確に分かれば、もちろん焦りもあるでしょうが、残り時間をどのように使っていくかについて戦略を立てることができるようになります。「あなたには力があるから、その力を存分に発揮できるよう、この先は戦略的に勉強を進めてみよう」「時間をかけて行う勉強はもう十分にしてきたよね。この先は蓄えてきた力や技の使い方を身につける時期だね」と、残り日数の使い方に着目します。子どもが自分で決めるもよし、お父さんやお母さんと一緒に決めるもよし。1日の予定を書き込めるカレンダーがあれば、この先の勉強の進め方のシミュレーションもできるでしょう。やることが見えてくれば、落ち込んでいる暇など、なくなってしまうはずです。

 そして、絶対に忘れてはいけないことは「直前期こそ実力がつく」というメッセージを届けること。実際、直前期に行う勉強こそ、当日の試験には役立つものです。残り80日間で、今までに身につけてきた力を、さらに大きな力とする。こんな戦略会議をぜひ企画してみてください。過去ではなく、おのずと未来に目が向いてしまうような仕組みを親御さんが整えていけると、子どもの目も、未来を見つめる力のある目に移っていくのではないでしょうか。

成績の落ち込みが「今」だったことをよしと考える

 最後に、安心できる一言も忘れずに添えましょう。「成績が少し落ち込んでしまったのが、今のタイミングで良かったよね。これが1月だったら、もっと焦っていたよね」。人間とは学習する生き物です。今、この落ち込みから脱出する経験をしておけば、この先いかなる壁にぶつかったとしても、きっと子どもは自分の力で乗り越えることができるでしょう。マイナスをプラスに変える。そんな手法が親御さんに備わっていれば、何が起きても焦ることなく大丈夫と、子どもと自分に言い聞かせることができるはずです。

 寒くなり、いよいよ近づいて来る入学試験に向けて、親御さんはお子さんの精神的サポートに徹してあげてください。「絶対に大丈夫」。そんなメッセージを力強く届けてあげましょう。お子さんの力は、まだまだ、この先伸びていくはずです。

江藤氏
プロフィール
江藤 真規氏(えとう まき)
 教育コーチングオフィス「サイタコーディネーション」代表、母親のための学びの場「マザーカレッジ」主宰。 自身の子どもたちの中学受験を通じ、コミュニケーションの大切さを実感し、コーチングの認定資格を習得。 現在、講演、執筆活動などを通して、教育の転換期における家庭での親子コミュニケーションの重要性、母親の視野拡大の必要性を訴えている。著書は『勉強が好き!の育て方』(実務教育出版)、『「7つの習慣」で東大脳を育てる』(学研パブリッシング)など多数。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。
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