毎月更新!首都圏14校の最新情報2018年受験版

2017/10/6 更新

Q.私立中学の校風には、どのようなものがある?

男女共学か別学かによる校風の違い

 公立小学校や中学校は男女共学ですが、私立中学には男子校、女子校が多くあり、男女共学にも男女別学にもそれぞれメリット・デメリットがあります。

 まず、男女共学のメリットは、異性とのコミュニケーションを豊かにとることで、バランス感覚に優れた人間に育ちやすいということ。性別にかかわらず、多様な価値観を受け入れる素地が育ちます。しかしその反面、異性の目を気にして、自分のやりたいことに思い切り突き進めなくなるというデメリットも。従来の男女固有の役割にとらわれがちになる傾向もあり、女子の場合、共同作業ではどうしても男子のサポート役に回ることが多くなってしまいます。

 男女別学のメリットは、異性の目を気にせずにのびのびとふるまえるところです。たとえマニアックであっても、好きなことをとことん突き詰めて自分の才能を存分に伸ばし、天職を見つけて社会で活躍する人材が育ちやすい傾向にあります。女子校では、力仕事もリーダー的役割もすべて女子が担う必要があるので、自立心が旺盛になります。学校生活に恋愛がからみにくい分、一生ものの同性の友人を得やすくもなるでしょう。とはいえ、どうしても異性間のコミュニケーションに疎くなるのがデメリットです。

 男女共学か別学かは、子どもの性格や、どのように育ってほしいかを考えながら選んでいくとよいでしょう。

基づく宗教によっても校風は違う

 私立中学には宗教に基づく教育を行っている学校も数多くあります。

 特に多いのが、キリスト教系(ミッション系)の学校。大きく分けてカトリック系とプロテスタント系があり、前者は厳格な校風、後者は自由な校風であることが多いようです。そのほか、寺院が経営する仏教系の学校もあります。

 宗教への取り組みは、学校によってさまざまです。宗教が教育内容にほとんど影響しない学校もありますし、宗教の時間や宗教行事がカリキュラムに組み込まれている学校もあります。なお、入学にあたっては、学校の宗教と家庭での宗教は一致しなくても問題のないところがほとんど。家の信仰は代々浄土真宗であっても、キリスト教系の学校に通うことはできますし、逆もまた然りです。

私立中学の校風いろいろ

規律を重視するか自主性を重視するか

 教員の生徒へのかかわり方も、学校によってさまざまです。例えば、同じ難関大学への進学実績を誇る学校でも、学校側が小テストや補習などを行って生徒をしっかりサポートする規律重視型の学校もあれば、授業のスピードは速いけれど、勉強は本人に任せる自主性重視型の学校もあります。

 決められたことをまじめにこなすことができる子であれば、規律重視の学校に通ったほうがよいですし、人からの指図を嫌う子どもであれば、自主性を重視する学校のほうが相性がよいでしょう。志望校選びにあたっては、実際に学園祭などに足を運び、在校生を通じて校風を確かめてみることをおすすめします。

学校の規模や保護者のかかわりも要チェック

 学校の規模によっても校風は変わってきます。例えば、大規模な学校なら、人間関係のトラブルがあってもクラス替えで回避しやすくなりますし、逆に小規模校では、ほぼ同じメンバーで卒業までの時間を過ごすことになるので、生徒同士の絆が深まりやすいというメリットがあります。

 そのほか、私立では保護者にも積極的にかかわりを求める学校が多くあります。共働き家庭の場合、平日に呼び出される機会が多いと、仕事との両立がおぼつかなくなります。どの程度のかかわりを求められるか、共働き家庭の比率はどの程度かもあらかじめチェックしておくと安心です。

※上記の記事は「日経ムック 中学受験を考えたらまず読む本 2017-2018年版」から転載しています。

日経ムック 中学受験を考えたらまず読む本2017-2018年版

日本経済新聞出版社編
定価(本体926円 +税)

準備はいつから始める? 何年生から、どの塾に行かせる?英語教育は?基本から最新事情まで中学受験の疑問に徹底的に答えます!

A4変型判 並製 136 ページ
2017年6月発売 ISBN:978-4-532-18236-6

詳細はこちら

バックナンバー

ページトップへ