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2017年5月の『押さえておきたい良書

自分を劇的に成長させる!PDCAノート

1日5分の習慣で仕事を劇的に改善する画期的なメソッド

『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』
岡村 拓朗 著
フォレスト出版
2017/01 245p 1,400円(税別)

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 ビジネスパーソンであれば、ほとんどの人が「PDCA」という言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。会社全体やプロジェクトの運営などに取り入れているケースも少なくないと思われる。ただ、それを個人で、しかも毎日実践しているという人は、まだ珍しいのかもしれない。
 PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行・実績)」「Check(評価・気づき)」「Action(改善策)」を、この順番で行っていき、それを繰り返すことを意味する。循環させていくため「PDCAを回す」という言い方をすることが多い。本来は品質管理や業務改善のために開発された手法だが、今では職種・業種を問わずビジネスの現場で使われている。
 本書『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』では、頭ではその重要性を理解していても、なかなか個人ではPDCAを回せない人に向けて、具体的で即効性があり、しかも簡単に実行できるメソッドを紹介している。著者が自らの経験から編み出したオリジナルの手法であり、実践することで仕事の効率が上がるとともに、思考が整理され問題解決がスムーズになる。習慣化すれば仕事だけでなく生活面でも自分を成長させ、いろいろなことがうまくいくようになるという。著者自身、「残業がゼロに」「2年間で13キロのダイエットに成功」「年収が2倍に」といった劇的な変化を経験しているそうだ。
 著者は外資系企業でマネジャー職に従事するとともに「あなたの時間を創り出す時短の仕組み化コンサルタント」としても活躍する。

日々のスケジュールを「Plan」として書き込む

 PDCAノートの具体的な作り方は、きわめてシンプルだ。A4以上のサイズのノート、できれば方眼ノートを用意し、横置きにして開く。そしてページの上から3~5センチの箇所に水平線を1本、その下に縦線を3本書き、スペースを4等分する。上部にはゴール(目標・目的)にあたるタイトルを書き、四つのスペースにはP・D・C・Aそれぞれを記入していく。目的や案件によって異なる点は多少あるが、これが基本形となる。
 とくにPlanのスペースに書き込む際に、大上段に構えてしまいたくなるが、ここには日々のスケジュールを転記することから始めればいいそうだ。始めるハードルを高くしないことが続けていくための最大のコツといえる。ちなみに毎日のPDCAノートへの記入は5分ほどで済むはずだという。

根底には「フレーム」「試行錯誤」の考え方が

 著者は、PDCAを回すための基本ルールを三つ挙げている。「見える化」「仕組み化」「習慣化」だ。見える化とは、PDCA全体のプロセスを俯瞰(ふかん)して把握できるようにすること。仕組み化は、いつ、どこで、誰がやっても同じように成果を上げられるような定型化したシステムにすることだ。習慣化は文字通り、毎日でも回すよう習慣づけること。これら三つをすべて満たすのが、PDCAノートというわけだ。
 PDCAノートのメソッドの根底には「フレーム思考」や「試行錯誤」の考え方が存在する。フレーム思考とは、自動的、無意識に脳が判断できるようなフレームを使って効率的に物事を考えることを意味する。「いつも通り」を作っていくということだ。そして、失敗を恐れて尻込みせずに、積極的に試行錯誤していくチャレンジ精神が重要になる。行動してから修正すればいい、と割り切る習慣を持つことだ。(担当:情報工場 吉川清史)

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2017年5月のブックレビュー

情報工場 三省堂書店