今こそグローバル・リーダーシップを ~ITで実現する日本のトランスフォーメーション~ ホームに戻る
Topics トピックス
  • このページをフェイスブックに追加
  • このページをTwitterつぶやく
  • このページをはてなブックマークに追加
  • このページをLinkedInに追加

日本の強みを世界に 移転を機に社外とのコラボレーションを強化

2012/7/9

大和から豊洲へ-26年の歴史を誇る神奈川・大和の研究所を東京・豊洲に移転して本格的な活動を開始した「IBM東京ラボラトリー」は何を目指すのか。日本アイ・ビー・エム株式会社の研究開発担当執行役員である久世和資氏とIBM東京基礎研究所 所長で同社理事の森本典繁氏に、今回の移転の狙いと今後の展開について話を聞いた。

 6月15日に「IBM東京ラボラトリー」の開所式が行われ、IBMの大和研究所は新たな歴史を築くべくIBM東京ラボラトリーとして豊洲を拠点に本格的な活動を始めている。

 神奈川県の大和市から東京のウォーターフロントに位置する豊洲に拠点を移した狙いについて、久世氏は「企業や大学のコラボレーションのやりやすさ」を第1に挙げる。社会経済の変化や技術革新のスピードが早い今は、他の企業や大学の研究機関などとのコラボレーションが重要であり、豊洲に移転したことでそれがやりやすくなるという。

日本アイ・ビー・エム株式会社 研究開発担当 執行役員 久世 和資 氏

 もうひとつの狙いは、現場の変化を肌で感じ、理解することだ。IBM大和研究所の時代から、IBM東京基礎研究所の研究員の一部を東京・丸の内にあるアイ・ビー・エムビジネスコンサルティングサービス株式会社(当時)に出向させることで、お客様先でのコンサルティングを経験させ、業界知識を身につけさせてきた。「しかし、希望する一部の研究者だけでなく、研究所全体でビジネスの現場の近くで仕事を経験することで、幅広い視野を持った人材に育ってもらいたい」と久世氏は語る。

 森本氏も「今までは事業部を通して研究成果を世に出し、フィードバックを研究に生かすやり方をしてきました。今はそれでは間に合いません。研究開発には時間がかかる。顧客とのやり取りを通して、顧客がまだ発見していない問題を事前に想定してドライブをかけなければ、ビジネス上の大きな成果は望めません」と話す。変化の早い今は、顧客と直接やり取りできる物理的な距離が大事になる。

 さらに、世界における日本のプレゼンスの向上という狙いもある。「ものづくりへのこだわり、金融やサービスに見られる顧客への心づかいなど、日本が持っている良さを世界にアピールしきれていません」と久世氏。IBM東京ラボラトリーとして、日本のポテンシャルを発掘し、パッケージ化して、世の中に送り出したいという。狙いは、アジアを中心とした新興国市場だ。久世氏は「日本の強みを集約してIBMのグローバル・ケーパビリティーとの相乗効果を上げ、スケールの大きいソリューションを創りあげたい」と意気込みを語る。

上にもどる
このページのトップへ